"体内時計"キーワード・用語集

サーカディアンリズム
人のカラダは地球の自転による24時間周期に合わせて、体温や血圧、ホルモンの分泌など、カラダの基本的な働きを約24時間のリズムで変化させています。この約24時間周期のリズムをサーカディアンリズム(概日リズム)といいます。 このサーカディアンリズムは体内時計によって刻まれているため、体内時計が乱れると、さまざまな生体リズムも乱れると考えられています。
自律神経(交感神経、副交感神経)
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つからなり、相反する働きをしています。主に交感神経はカラダを活発に動かすときに働き、副交感神経はカラダを休めるときに働きます。これらはホルモンの働きと協調して、互いにバランスを取りながら、呼吸、循環、体温・発汗などカラダの状態を調節しています。例えば、不規則な生活やストレスによって、このバランスが崩れると、血圧が上昇したり、ホルモンの乱れが起こったりして、さまざまな病気の要因となります。
インスリン
インスリンは、血糖値を下げる働きをする唯一のホルモンで、糖尿病の発症・悪化に深く関わっています。インスリンは正常な人では、食事をとると膵臓から分泌され、筋肉などに糖の取り込みをさせることで血糖値を下げます。糖尿病は、このインスリンがうまく分泌されなかったり、分泌しても働き(効き具合)が低下することによって発症・悪化します。
アルドステロン
カラダの中に水分を溜め込ませる働きをするホルモンです。カラダの中の血液量、血圧、血液中のナトリウムやカリウムイオンの濃度の調節に関わり、バランスを保つうえで、重要な働きをしています。アルドステロンが過剰に分泌されるとカラダの中の水分が増えて血圧が上昇します。
食塩感受性
一般的に食塩をとりすぎると血圧があがるといわれておりますが、食塩の影響を受けやすい人と、そうでない人がいます。食塩により血圧があがりやすいことを「食塩感受性」といいます。食塩感受性高血圧の場合、心臓や血管などにかかる負担が大きく、食塩非感受性高血圧と比較すると、心血管疾患を発症するリスクが2倍以上になるといわれています。食塩感受性が高まるということは、心臓や血管への負担が大きくなり、高血圧が悪化して、心血管疾患を発症するリスクが高くなるということです。
グレリン
(Ghrelin)
空腹時に胃でつくられて脳を刺激し、食欲亢進などに関わるホルモン。脳に届くと空腹感を感じるので別名「空腹ホルモン」とも呼ばれます。
レプチン
(Leptin)
脂肪組織でつくられ食欲の抑制とエネルギー代謝の調節に関わるホルモン。別名「抗肥満ホルモン」、「満腹ホルモン」とも呼ばれます。