生薬マメ知識
営業先や恋人など、大切な人との約束前には「口臭」を気にする方も多いはず。この「口臭エチケット」は、昔の人にとってもマナーのひとつだったようです。
紀元前(前漢の時代)の中国では、皇帝に奏上する際、口臭を消すためにチョウジを口に含むという慣習がありました。また、昔は日本髪を結う整髪料としても、香り高いチョウジ油が使われていました。しかし、ときには香りが強すぎるのが難点になることも…。
少し前まで、「酒蔵=女性の立ち入り厳禁」と言われていましたが、これは日本髪女性の香りが酒に移らないようにするため。良い香りも不快な香りも、どちらも強すぎるのはよくないようです。