生薬マメ知識

カメムシの大好物はオウゴンジュース

オウゴンの栽培では、種が発芽しないことがしばしばあります。この原因となるのが、通称「クサムシ」や「屁こき虫」でお馴染みの「カメムシ」です。実は、オウゴンの果汁はカメムシの大好物!果実が膨らみ始めると、大小さまざまなカメムシが飛んできて、果汁を吸いつくしてしまいます。そのために、中身のないスカスカな実ができてしまうのです。カメムシ対策は、結実期に殺虫剤を2~3週間の間隔で散布するのが効果的です。また、採取した種からスカスカな実を取り除くには、採取した種の状態は外見上からは判断できないので、種をいったん水に浸けて沈むものだけを取り出すと、中身の充実した果実のみを選別することができます。