生薬マメ知識

「タンスにソウジュツ」で湿気をノックアウト

ジメジメ、いや~な梅雨の時期に、昔の呉服商たちに重宝されていたのがソウジュツです。ソウジュツを燻べると揮発した精油が呉服や壁、畳などに薄く付着し、それが抗カビの役割を果たしていたようです。
そのため、梅雨の時期にさしかかると呉服商は倉庫中でソウジュツを燻べて、せっせと防カビ対策に励んでいたのだとか。
ソウジュツが別名「焚草(タキソウ)」と呼ばれる理由は、このあたりにあるようです。