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緊急避妊薬(アフターピル/アフピル)の安全性は大丈夫?
正しい使い方を解説
レソエル72
要指導医薬品
緊急避妊
- ・1回1錠(性交後72時間以内に服用)
- ・医療用と同成分・同用量
(レボノルゲストレル 1.5mg)
2026年より、緊急避妊薬(アフターピル)は、医療機関を受診して医師から処方を受けるだけではなく、研修修了薬剤師が在籍する一部の薬局やドラッグストアでも購入することが可能になりました。最近ではアフターピルを略して「アフピル」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
購入機会が広がったことで、副作用をはじめとする安全性への配慮はより重要になったとも言えます。
そもそも緊急避妊薬(アフターピル)とは、避妊に失敗したときや避妊をしなかった性交後に、緊急的に妊娠を防ぐために用いる医薬品です。
世界的に長く使用されてきた実績があることはもちろん、医師の処方箋に基づく医療用医薬品としても承認されており、一定の安全性は認められています。
一方、ホルモンが関わる医薬品であることからも、服用にあたっては副作用や注意点を正しく理解しておくことが大切です。
そこでこの記事では、緊急避妊薬の安全性に関する注意点や主な副作用、服用してはいけない方、そして緊急避妊薬を正しく使用するためのポイントについてわかりやすく解説します。
また、一部の薬局やドラッグストアで購入可能な緊急避妊薬である「レソエル72」に関して、効能効果や副作用の詳細をご紹介します。
より適切に緊急避妊薬を使用するためにも、緊急避妊薬(アフターピル)の使用を検討しているという方は、ぜひ最後までご覧ください。
緊急避妊薬(アフターピル)とは?

緊急避妊薬(アフターピル)とは、避妊に失敗したとき(コンドームが破損していた、ピルを飲み忘れていたなど)、又は避妊をしなかった性交後に、緊急的に避妊を行うときに用いる薬です。
アフターピルは、おもに女性のホルモン分泌系に作用して排卵を抑える(または遅らせる)ことで、妊娠の成立を防ぐと考えられています。
つまり、「妊娠が成立する前に作用することで、妊娠しないようにするための薬」ということができます。
ここで誤解されやすいのが、緊急避妊薬と中絶薬の違いです。
繰り返しになりますが、アフターピルはあくまでも「妊娠の成立を防ぐ」ための薬であり、すでに成立した妊娠を中断する薬ではありません。
アフターピルは、妊娠が成立してしまったあとには効果がありませんので、しっかりとその目的を理解して、正しくご使用いただくことが重要であり、アフターピルが必要になった場合には、できるだけ速やかに服用してください。
緊急避妊薬の安全性についての基本
緊急避妊薬には、医師の処方が必要な医療用医薬品と、一部の薬局・ドラッグストアで購入できる市販薬(要指導医薬品)がありますが、いずれの場合も、有効成分は「レボノルゲストレル1.5mg」です。
医療用のものであっても、市販薬であっても、有効成分や成分量は同様ですので、その効果や副作用には差はありません。
どちらのアフターピルであっても、医薬品である以上、副作用が起こる可能性はゼロではありませんので、アフターピルを使用する際には、体調に十分注意する必要があります。
たとえば、緊急避妊薬を服用すると、一時的に気分が悪くなったり、頭痛や不正性器出血などの症状があらわれたりすることがあり、これらの症状が副作用の可能性もあります。
また、緊急避妊薬には「服用してはいけない方」や「服用前に相談が必要な方」もいらっしゃいますので、ご自身の身体の状況によっては服用ができない場合や、慎重に検討すべき場合があるということも理解しておくことが重要です。
緊急避妊薬の主な副作用とは?
一部の薬局やドラッグストアで購入可能な緊急避妊薬である「レソエル72」を服用した後には、以下のような症状があらわれる場合があります。
- ・吐き気・嘔吐、下腹部痛、下痢、腹痛
- ・頭痛、眠気、めまい、不安
- ・不正性器出血、月経異常(月経過多、月経遅延)
- ・貧血、倦怠感・疲労、浮遊感、口のかわき、熱感、手足のむくみ、乳房圧痛(乳房を押したり触ったりして生じる痛み)
これらの症状があらわれた場合は、副作用の可能性がありますので、医師又は薬剤師に相談していただくことが大切です。
しかし、これらの症状は、性交に伴うものや妊娠の成立、ホルモンバランスなどによっても出現する可能性がありますので、身体の状態や基礎疾患の有無などとあわせて、総合的に症状を判断していく必要があります。
上記症状の中でも注意したいのが、服用後の嘔吐です。
アフターピルを服用してから2時間以内に吐いてしまった場合には、十分に薬剤が吸収されていない可能性がありますので、速やかに医療機関を受診する必要があります。
また、緊急避妊薬を服用すると、月経(生理)の周期に一時的な変化がみられることもあります。
予定された月経とは無関係に服用後数日以内に出血がみられたり、月経が予定よりも数日前後にずれたりすることが報告されています。
加えて、月経のような出血があったからといって、必ずしも妊娠を防げたとは限らない点にも注意が必要です。
アフターピル服用後の妊娠の成否に関しても、しっかりと検査を行うことが重要です。
緊急避妊薬を服用してはいけない方
緊急避妊薬の安全性を考えるうえで、「自分がアフターピルを服用できる状態にあるか」を確認することはとても重要です。
レソエル72の添付文書では、次のように定められています。
- 1. 次の人は服用しないでください。
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
(2)次の診断を受けた人 肝臓病
(3)妊婦
(4)男性 - 2. 授乳中の人は本剤を使用しないか、本剤服用後、少なくとも24時間は授乳を避けてください。
このように、薬の成分に対するアレルギーだけではなく、肝臓病の診断を受けた方は、アフターピルを使用することができないことにも注意が必要です。
服用前に相談が必要な方
レソエル72の添付文書には、「相談すること」として、以下のような規定が設けられています。
次の方は服用前に薬剤師に相談してください。
- 1. 医師の治療を受けている人
- 2. 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
- 3. 次の診断を受けた人 心臓病、腎臓病、食物や薬の吸収を妨げる重度の消化器疾患
- 4. セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品を摂取している人
セイヨウオトギリソウは、サプリメントなどにも含有されている場合があり、アフターピルと相互作用を起こしてしまう可能性があります。
医薬品を使用しているという方はもちろん、なんらかのサプリメントを使用中の方は、必ず医師・薬剤師に申し出ることが大切です。
緊急避妊薬には一定の安全性が認められており、医療用医薬品として、そして要指導医薬品として承認されているのですが、だからといって、誰もが無条件に服用できるような薬ではありません。
研修修了薬剤師が在籍する薬局・ドラッグストアで購入する際には、研修修了薬剤師がチェックシートを確認する必要があります。
現在の身体の状態によっては服用できない(購入できない)場合があることも理解しておくことが重要です。
※「アリナミン製薬の健康情報」のLINE公式アカウントが友だち追加され、チェックシートの確認ができます。
緊急避妊薬は用法用量を守って正しく使用することが重要です
緊急避妊薬の効果を期待し、リスクを抑えるためには、用法・用量を守って正しく使用することが欠かせません。
一部の薬局やドラッグストアで購入可能なアフターピルである、「レソエル72」の用法・用量は、以下のように規定されています。
性交後72時間以内に本剤1錠を薬剤師から受け取り、その場で服用する。
〈用法・用量に関連する注意〉
- (1)用法・用量を厳守してください。
- (2)できるだけ速やかに服用してください。
- (3)服用前に薬剤師から、本剤服用前の確認、服用後の注意事項について説明を受けてください。
- (4)錠剤の取り出し方 錠剤の入っているPTPシートの凸部を指先で強く押して裏面のアルミ箔を破り、取り出して服用してください。(誤ってそのまま飲み込んだりすると食道粘膜に突き刺さる等思わぬ事故につながります)
用法用量に記載されているように、緊急避妊薬「レソエル72」は、研修修了薬剤師の面前で服用していただく必要があります。
持ち帰って服用することはできませんので、必ず服用するご本人が来店し、説明を受けたうえでその場で服用してください。
緊急避妊薬を服用した後に気をつけること
緊急避妊薬は、副作用や服用時の注意事項だけではなく、「アフターピル服用後の妊娠検査」も非常に重要です。
緊急避妊薬を服用したからといって、効果が保証されるわけではありませんし、アフターピル服用後に、再び避妊をしなかった性交があった場合、そのセックスによる妊娠を防ぐことはできません。
また、緊急避妊薬が効いたかどうかは、服用後すぐにわかるわけではありませんので、服用して3週間後に、妊娠検査薬の使用又は医療機関の受診により、妊娠の有無を確認していただくことが非常に重要です。妊娠検査薬での確認の結果、陽性の場合はできるだけ早く医療機関を受診してください。
加えて、計画的に避妊する場合は、コンドームを適正に使用する、低用量経口避妊薬(低用量ピル)を継続的に服用するなど、避妊効果の高い方法で避妊を行うことが大切です。
市販の緊急避妊薬「レソエル72」とは?

レソエル72
要指導医薬品
緊急避妊
- ・1回1錠(性交後72時間以内に服用)
- ・医療用と同成分・同用量
(レボノルゲストレル 1.5mg)
レソエル72は、アリナミン製薬株式会社が販売する緊急避妊薬(アフターピル)です。
医療用医薬品として使用されてきた「レボノルゲストレル錠1.5mg」が一般用医薬品(市販薬)にスイッチされた医薬品であり、医師の処方箋なしに、研修修了薬剤師がいる薬局・ドラッグストアで購入することができます。
そんなレソエル72の有効成分は「レボノルゲストレル1.5mg(1錠中)」であり、医療機関で処方される緊急避妊薬と同成分・同用量です。
市販薬であっても製剤上の違いはありませんので、「市販の薬だから効果が弱い」といった心配はありません。
しかし、レソエル72はすべての薬局・ドラッグストアで購入できるわけではなく、研修修了薬剤師が在籍する一部店舗に限られます。
来店前に、取扱店舗かどうか、在庫状況や研修修了薬剤師の在席時間をあわせて確認しておくことがおすすめです。
緊急避妊薬は用法・用量を守って正しくご使用ください
緊急避妊薬(アフターピル)は、避妊に失敗したときなどに緊急的に妊娠を防ぐための医薬品です。
緊急時に妊娠の成立を防ぐ効果が期待できる一方、副作用が起こる可能性や、服用してはいけない方がいることも事実です。
だからこそ、ご自身の身体の状況を確認し、用法・用量を守って正しく使用することが大切です。
レソエル72は、医療機関で処方される緊急避妊薬と同じ有効成分(レボノルゲストレル1.5mg)が配合されたアフターピルであり、研修修了薬剤師がいる薬局・ドラッグストアで購入することができる緊急避妊薬です。
アフターピルが必要になった場合は、できるだけ速やかに研修修了薬剤師がいる薬局・ドラッグストアにご来店いただくか、医療機関を受診してください。
レソエル72をご使用の際は、用法・用量を守り、正しくご使用いただきますようお願いいたします。
アフターピル「レソエル72」のドラッグインフォメーション
レソエル72をご使用の際は、以下の情報をご確認のうえ、用法・用量を守って正しくご使用ください。
レソエル72の効能・効果
効能・効果:緊急避妊
〈効能・効果に関連する注意〉
- (1)本剤は、妊娠を完全に防止できるものではありません。
- (2)本剤は、避妊に失敗したとき、又は避妊しなかった性交後に緊急的に用いるもので、性交前に本剤を服用しても妊娠を防止することはできません。
- (3)本剤服用後も妊娠する可能性があるため、適切な避妊を行ってください。
レソエル72の用法・用量
性交後72時間以内に本剤1錠を薬剤師から受け取り、その場で服用する。
〈用法・用量に関連する注意〉
- (1)用法・用量を厳守してください。
- (2)できるだけ速やかに服用してください。
- (3)服用前に薬剤師から、本剤服用前の確認、服用後の注意事項について説明を受けてください。
- (4)錠剤の取り出し方 錠剤の入っている PTP シートの凸部を指先で強く押して裏面のアルミ箔を破り、取り出して服用してください。(誤ってそのまま飲み込んだりすると食道粘膜に突き刺さる等思わぬ事故につながります)
レソエル72の成分・分量(1錠中)
有効成分 レボノルゲストレル 1.50mg
添加物:トウモロコシデンプン、ポビドン、デンプングリコール酸Na、無水ケイ酸、ステアリン酸Mg、乳糖水和物
レソエル72の使用上の注意
してはいけないこと(守らないと副作用が起こりやすくなります)
- 1. 次の人は服用しないでください。
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
(2)次の診断を受けた人 肝臓病
(3)妊婦
(4)男性
- 2. 授乳中の人は本剤を使用しないか、本剤服用後、少なくとも24時間は授乳を避けてください。
相談すること
- 1. 次の人は服用前に薬剤師に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人
(2)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
(3)次の診断を受けた人 心臓病、腎臓病、食物や薬の吸収を妨げる重度の消化器疾患
(4)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品を摂取している人 - 2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、医師又は薬剤師に相談してください。
消化器:吐き気・嘔吐、下腹部痛、下痢、腹痛
精神神経系:頭痛、眠気、めまい、不安
生殖器:不正性器出血、月経異常(月経過多、月経遅延)
その他:貧血、倦怠感・疲労、浮遊感、口のかわき、熱感、手足のむくみ、乳房圧痛(乳房を押したり触ったりして生じる痛み) - 3. 服用後、次の症状がみられた場合は、妊娠等の可能性がありますので、速やかに医師又は薬剤師に相談してください。
(1)月経(生理)が、予定される時期(本剤を服用する前の直近の月経(生理)が始まった日からおよそ1か月後(28日周期の場合))から7日以上来ない場合
(2)月経(生理)のような出血や、頭痛、吐き気、倦怠感、眠くなるなどの月経(生理)時・妊娠初期にみられる症状が7日以上続く場合
(3)月経(生理)が、予定される時期(本剤を服用する前の直近の月経(生理)が始まった日からおよそ1か月後(28日周期の場合))よりも早く来たり、出血量がいつもと違う場合