ニッポン健康大調査

今がやめ時!?みんなの禁煙事情

「意思が弱い」のではなく「依存」。正しい禁煙ノウハウを見直しましょう。

健康調査報告書カラダの影響やおサイフ事情…。そろそろ本気で考えたい“タバコ”のこと。

現在喫煙者における禁煙の意思出典:
厚生労働省 令和元年国民健康・栄養調査
第3部 生活習慣調査の結果 第86表

現在喫煙者における禁煙の意思

喫煙者の約6割が「やめたい」「本数を減らしたい」!
やめたいけれどやめられないあなたへ。

禁煙・分煙はもはやブームの域を超えた“マナー” 。
成人男性の喫煙率は25.4%と、ピーク時の昭和41年の83.7%と比較すると激減しています。
(出典:厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」)
「令和元年国民健康・栄養調査」によると、喫煙者のうち「タバコをやめたい」「本数を減らしたい」と回答したのは57.2%でした。
また2020年1~2月の調査では、現在まで禁煙継続者が禁煙に取り組んだきっかけは「自身の健康不安もしくは健康悪化」「家族やパートナーなどの健康不安もしくは健康悪化」「結婚や子供の出産・妊娠」「たばこ増税」などが上位となっています。

出典:ニコレット®によるアンケート

  • ■調査対象 20~40代の男女各50名ずつ、合計300名
  • ・禁煙実行者(過去に喫煙実績があり、現在禁煙している人)
  • ■調査地域 全国
  • ■調査方法 インターネットリサーチ
  • ■調査期間 2020年1月28日〜2月1日
  • ■調査実施機関 株式会社Grill

ご存知の通り、タバコは本人の健康だけでなく、副流煙による周囲への影響も気になるところです。本気でやめたい人の効果的な方法は?

目をつぶれない!タバコの本当の怖さを知ろう
▲オフィスをはじめ、公共施設はすっかり禁煙・分煙化が定着。「吸いたくても場所がない…」というシチュエーションも多いのでは。

目をつぶれない!タバコの本当の怖さを知ろう

紙タバコの煙中にはおよそ4,000種類以上の化学物質が含まれると言われ、その内200種以上は有害作用を有するとされています。一方、燃焼しない新型タバコでは、一酸化炭素についてはほとんど出ず、また高沸点温度のタール成分の発生は抑えられているが、重金属やホルムアルデヒドなどの有害物質は製品によって異なり、紙巻タバコより少ないものから同じ程度のものもあると報告されています。
また、タバコが原因の生活習慣病に「COPD( 慢性閉塞性肺疾患)」がありますが、これは気管支、細気管支、肺胞の広い範囲に治りにくい慢性の炎症が起こり、呼吸障害が起こる病気です。
日本国内では2017年時点でCOPDと診断されている人は約22万人ですが、未診断・未治療の方を含めると推計500万人以上いると言われています。
症状の始まりは、息苦しさや風邪でもないのに咳・痰が続く、といったごくありふれたものなので、見過ごされることが多いのが現状です。しかし、進行すると日常生活もままならないほどの息苦しさに悩まされ、ひいては命に関わる病気なので早期発見・早期治療が大切です。
一度壊れてしまった肺は元の健康な状態にはなかなか戻らないということを念頭にしながら、「いつまでも咳、痰が止まらない」「風邪がなかなかすっきりしない」「冷たい空気を吸うとゼーゼーと音がしたり息切れが激しくなる」などの症状が気になる喫煙者の方は、本気で禁煙を考えたほうがいいかもしれません。

目をつぶれない!タバコの本当の怖さを知ろう
▲オフィスをはじめ、公共施設はすっかり禁煙・分煙化が定着。「吸いたくても場所がない…」というシチュエーションも多いのでは。
タバコがやめられないのは依存症。自分でどうにもならなかったら、禁煙外来へ。

タバコがやめられないのは依存症。自分でどうにもならなかったら、禁煙外来へ。

口寂しさをガムで気を紛らわせたり、朝の身支度の段取りをかえてみる、食後すぐに歯を磨くなど、生活習慣の見直しで禁煙できれば大成功ですが、「禁煙は気合」でチャレンジして挫折…を繰り返している人も、多いのではないでしょうか?

タバコがやめられないのは依存症。自分でどうにもならなかったら、禁煙外来へ。
「朝はコーヒーとタバコだけ」なんて生活習慣が身に付いていたら要注意。起きたら水を飲む、窓をあけて空気を入れ替える…。など、些細なことでもいいので、いつもと違った生活パターンを取り入れると、吸いたい気持ちがまぎれるかも。
▲「朝はコーヒーとタバコだけ」なんて生活習慣が身に付いていたら要注意。起きたら水を飲む、窓をあけて空気を入れ替える…。など、些細なことでもいいので、いつもと違った生活パターンを取り入れると、吸いたい気持ちがまぎれるかも。

「やめられないのは自分の意思が弱いから…」と思ってしまいがちですが、実はタバコは立派な依存症。
ニコチンに対する身体的依存(薬物依存)と、喫煙習慣による心理的依存の2つのアプローチから、科学的に対処するのも、効率的な禁煙成功のコツです。
生活習慣の見直しで禁煙が難しい場合は、市販の禁煙補助剤や禁煙外来も利用するなど、日々の忙しさを理由にせず、禁煙を考えたらまずは薬局ドラッグストアや医療機関などで相談することをオススメします。

「朝はコーヒーとタバコだけ」なんて生活習慣が身に付いていたら要注意。起きたら水を飲む、窓をあけて空気を入れ替える…。など、些細なことでもいいので、いつもと違った生活パターンを取り入れると、吸いたい気持ちがまぎれるかも。
▲「朝はコーヒーとタバコだけ」なんて生活習慣が身に付いていたら要注意。起きたら水を飲む、窓をあけて空気を入れ替える…。など、些細なことでもいいので、いつもと違った生活パターンを取り入れると、吸いたい気持ちがまぎれるかも。

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