40~50代女性の不調の実態とは?
多くの人が悩まされている
疲れ・肩こり、便秘、更年期障害
などの実態をアンケート調査しました。
更年期、疲れ・肩こり、便秘…40~50代女性ならではの「不調」の実態とは?
40~50代の女性を対象に、健康面でのお悩みやその対処法についてのアンケートを取ったところ、疲れ・肩こり、便秘、更年期障害など、20~30代の頃とは変化している「不調の実態」が見えてきました。
40~50代女性は、どんな不調を感じている?
40~50代の女性を対象に、最近1年以内に体の不調を感じたことがあるか聞いてみたところ、84.9%が「ある」と回答。
症状別に見てみると、「からだの疲れ(だるさ・倦怠感)」が最も多く、次いで「肩こり」「目の疲れ」も6割以上が実感。さらに「頭痛、頭が重い」「腰痛」といった様々な症状を半数以上の人が感じているなど、多くの人が何らかの不調や症状をいくつも感じていることがわかりました。
【更年期】のぼせ・ほてり、どうき・息切れ…症状が増える年代は?
40~50代女性を対象にした今回の調査と同様に、20~30代の女性にも同じ調査を行ったところ、それぞれの差が顕著にあらわれたのが「どうき・息切れ」「のぼせ・ほてり」といった更年期特有の症状。
女性の多くは50歳頃に閉経を迎えますが、その前後約10年間を更年期といいます。この時期になると、卵巣機能の低下から女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することにより自律神経のバランスが崩れ、のぼせ・ほてりやどうき、精神的症状、めまいや耳鳴り、疲労倦怠感といった、様々な症状が起こることがあります。このようなホルモンバランスの乱れによって起こる症状を「更年期障害」と呼びます。
今回の調査の結果を20代、30代、40代、50代と比較してみたところ、40代から50代に上がったところで更年期によくみられる身体的な症状が上昇していることがわかります。一方で、イライラや不安といった精神的な症状については年齢が上がるほど減少するという結果も見えてきました。これらの症状はホルモンバランスによるものだけではありませんが、特に精神的な症状については人間関係など環境による影響も大きいのかもしれません。
更年期は誰もが通る節目のひとつですが、ほとんど不調を感じずに過ごす人もいれば、身体や心に様々な不調があらわれる人もいるなど、症状も重さも人それぞれです。
・体を動かしてストレスを解消
・気分転換を心がける
・睡眠を十分にとる
など、日常で出来る対処法もありますが、自分でコントロールできない不調には
・市販薬の力を借りる
・病院で診察を受ける
という方法も。
更年期障害によるのぼせやほてり、冷えなど様々な症状に効果をあらわす漢方薬なども販売されています。「もしかして自分も更年期障害?」と思うつらい症状があれば、ガマンせず漢方薬などで対処するのも方法のひとつです。
【疲れ・肩こり】日常と隣り合わせの「疲れ」…市販薬の利用も
続いて、7割以上の人が感じていた「からだの疲れ」や「肩こり」について、それぞれどんな時に実感しているかを聞いてみたところ、「睡眠不足が続いたとき」「職場で仕事をしているとき」「家庭で家事(育児)をしているとき」という順位に。自由回答でも「常に」「いつも」「毎日」といった声が多く、家事や仕事で思うように休養できない日常の中で、疲れ・肩こりが慢性的なものになっていることがわかります。
疲れ・肩こり対策としては、「マッサージをする」「休養をとる」「毎日湯船につかる」「睡眠時間を確保する」などが挙がりましたが、その中で最も効果を感じたものとしては「マッサージをする」が1位に。一方、約1割の人が「どれも効果はなかった」と回答し、うまく疲れに対処できていない人も多い様子。また、「市販薬を使う」と答えた人は27.2%と、各対処法の中で5位に。効果を感じた対策に関する質問では、4位になっています。
実は20~30代女性を対象に行った同じ調査によると、市販薬を使っている人は13.9%と、40~50代の約半分で、満足度は7位。比べてみると、年齢が上がるとともに市販薬の使用率と満足度が上がっていることがわかります。
疲れとは、無理がかかった体が発するシグナルの一種。ちょっと疲れているだけと軽くとらえるのではなく、休めという体からの重要なサインであると認識し、早めに対処することが大切です。
疲れの原因のひとつはエネルギー不足といわれています。家事に仕事に、毎日忙しく過ごしていてつらい症状があるなら、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12などの成分が効果をあらわすビタミン剤や栄養補給剤などを賢く活用するのもひとつの方法と言えるでしょう。
【便秘】40~50代になると、水分補給やストレッチの効果も出づらく?
また、便秘についても40~50代女性と20~30代女性の調査で違いがあることがわかりました。
生活習慣の乱れや不規則な食生活、運動不足などが関係していると言われる「便秘」ですが、今回の調査では約半数の女性が症状を感じていると回答。「便秘」になった際の対処法を聞いてみると、「水分補給に気を付ける」「食事を改善する」「市販薬・漢方薬をのむ」「ストレッチやヨガ・運動をする」「健康食品・サプリメントの摂取」といった声が多く見受けられました。
さらに自身が行っている対処法の効果を感じられたかどうかを聞いてみたところ、「水分補給・食事改善・ストレッチ」と回答した人については59.2%が効果を感じたと回答。一方、「市販薬・サプリメント」も含んだ対処法を行っている人の場合、76.1%が効果を実感していることがわかりました。
同じ質問を20~30代の女性にしたところ、「水分補給・食事改善・ストレッチ」で効果を感じた人の割合は89.2%、「市販薬・サプリメント」を使った人の場合は86.2%とほとんど差がなく、どうやら年代が上がるにつれ、水分補給やストレッチといった対処法だけでは効果が出づらくなる傾向があることがわかったのです。
水分補給やストレッチ、食生活の改善などでも便秘が改善しない場合には、自然に近い出し方にこだわった便秘薬で早めに対処するのも対処法のひとつです。
つらいときには賢く対処して自分らしく過ごそう
いかがでしたか? 40代、50代になると20~30代の頃とは体の不調の傾向が変わってくるものです。つらいときにはがんばりすぎずに、賢く薬をつかうのもひとつの方法。無理をせず自分らしく元気にすごしましょう。
■調査概要①
・調査日程:2018年5月23日(水)~2018年5月25日(金)
・調査対象:40歳から59歳の女性
・有効回答者数:544名
・調査方法:インターネットリサーチ
・年代:40代275名(50.6%)、50代269名(49.4%)
■調査概要②
・調査日程:2018年5月23日(水)~2018年5月25日(金)
・調査対象:20歳から39歳の既婚女性(子供無し)
・有効回答者数:545名
・調査方法:インターネットリサーチ
・年代:20代275名(50.5%)、30代270名(49.5%)