ストレートネックとは、頚椎(首の骨)がまっすぐのまま固定してしまった状態の首のことです。通常、頚椎は横から見ると緩やかに「S字」を描くようにカーブしています。これがまっすぐになると、頭が体よりも前に出て、首に数十キロという大きな負担をかけてしまいます。
ストレートネックは「筋性のストレートネック」、「骨性のストレートネック」の2つに分けられます。悪い姿勢によって筋肉の緊張が続くのが、筋性のストレートネックです。筋性のストレートネックが悪化すると、椎骨や椎間板に影響が出て、頚椎が変形する骨性のストレートネックになってしまいます。
ストレートネックの症状には、首こり・肩こり・頭痛・めまいなどがあります。これらの症状は、スマートフォンやPC、タブレットなどを操作する際に、頭が前に出たり下を向いたりする姿勢が長時間続くことで周りの筋肉にこりが生じ、血流が悪くなって起こると考えられ、「スマホ首」とも呼ばれます。
予防するためには、正しい姿勢を心がけ、長時間同じ姿勢にならないようにしましょう。スマートフォンはできるだけ目線と同じ高さまで持ち上げてから使用し、デスクワークの際は画面の高さが自分の目線に合うように椅子の高さを調整してください。ノートPCを使っている人は、パソコンスタンドを利用して画面を高くするのもおすすめです。ときどき首を斜め前に倒して、首の前側にある僧帽筋をストレッチするのもよいでしょう。