アリナミン製薬の生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

アリナミン製薬の漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

セロリに似た香りを持つ

当帰トウキ

セリ科トウキ属植物の根を乾燥したもの。

植物の特徴

高さは60~90cmです。茎は赤く、葉は複葉で縁にぎざぎざがあります。夏から秋にかけて、白い小花をつけます。強いセロリに似た香りを持ちます。生薬には、乾燥させた根を用います。

生育地

中国、朝鮮半島、日本。
国内では、和歌山県高野町富貴地区を中心に栽培が行われています。

成分組成

精油成分として、リグスチライド、P-シメンなどを含みます。他に、フェノールのカルバクロール、ブチリデン・フタライド、ザンゾトキシン、ベルガプテン、イソピンピネリン、アデニン、コリン、有機酸(フェルラ酸、ニコチン酸、コハク酸など)、アミノ酸などが含まれています。匂いの本体はフタリド類という薬効成分です。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 連珠飲(れんじゅいん)
  • 芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
  • 温清飲(うんせいいん)
  • 当帰散(とうきさん)
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 当帰湯(とうきとう)
  • 当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)
  • 四物湯(しもつとう)
  • 当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)
  • 当帰養血湯(とうきようけつとう)

など

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