胃腸の不快は危険信号?
放っておけない症状をチェック
健康調査報告書あなたの胃腸はどんな症状?もたれ、痛み、下痢…。自分のタイプを知ろう。
胃腸症状有訴者の症状別比率出典:
厚生労働省 令和4年 国民生活基礎調査(第9表 性・年齢階級・症状(複数回答)別にみた世帯人員・有訴者数・有訴者率)より胃腸症状を抜粋・集計し算出。
多くの日本人が抱える胃腸の悩み。体質とあきらめず、生活習慣を見直して。
胃痛、腹痛、胃もたれ、下痢・・・ 日常的に胃腸の不調を感じている人も多いのではないでしょうか。
令和4年の国民生活基礎調査でも、自覚症状があると回答した人のうち、のべ約23%の人が胃もたれ・むねやけ、下痢、腹痛・胃痛、食欲不振の症状があると回答しており、その内訳は上記の円グラフのとおりの比率となっています。
体型的に腸が長い、といった要因も考えられますが、自覚している原因は、それだけではなさそうです。
胃腸の不快、主な自覚原因は「ストレス」「暴飲暴食」
胃腸の不快を感じたことがあり、その原因は「ストレス」や「暴飲暴食」だと自覚している人は多いのではないでしょうか。
特に、暴飲暴食については、おつきあいの外食や不規則な食事、飲酒などといった生活習慣から胃腸の不快を覚えるケースが考えられます。
一方、ストレスが胃腸の不快をもたらすこともあります。令和元年の国民生活基礎調査では、「悩みやストレスがある」と回答した人は47.9%、なかでも30~50代が高く、男性で約5割、女性で約6割が「ある」と回答しています。このことからも胃腸の不快の原因がストレスである可能性も高いのではないかと予測されます。
その他、夏場の冷たいものの食べすぎ、飲みすぎや、脂肪の多い食事、喫煙などの生活習慣、空腹時の服薬など、胃腸に負担をかける原因はさまざまです。
お腹の調子を整えて快適にすごすためにも、改めて自分の生活習慣を見直すことが大切かもしれません。
胃腸の不調「特に対処しない」人がほとんど!? 慢性症状に気づいて。
「胃腸の調子が悪いのはいつものこと」「少し休めば治るから」…。と、不快な症状をそのままにしている人は意外と多いのではないでしょうか。
出血したり、倒れたりなど、目に見える症状がないために、忙しさでつい放っておきがちになる胃腸の悩み。胃腸は栄養分を吸収して毎日の生活のための活力の入口。胃腸が調子よくないと日々の生活の質も低下しかねません。
調子が悪いと思ったらムリをせず、体をいたわる生活習慣を心がけることが、万病を防ぐいちばんの薬。ぜひ、日頃から心がけましょう。
例えば、冷たい飲み物は氷なしで飲んだり、お酒のおつまみに、こってりした油物を控えてみたり。睡眠時間をいつもより1時間多くとる…など。
がんばらずに、今日からできるケアを始めるのも、いいかもしれません。