アリナミン製薬の生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

アリナミン製薬の漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

薬膳料理でも大活躍

茯苓ブクリョウ

サルノコシカケ科のマツホド菌の菌核を乾燥し外皮を除いたもの。

植物の特徴

伐採されて数年を経たアカマツやクロマツの根に寄生。地中深さ20~30cmあたりに塊状の菌核を形成します。外皮は黒っぽい褐色で、内面は白色をしています。生薬としては、サルノコシカケ科のマツホド菌の菌核を乾燥し外皮を除いたものを用います。

生育地

主産地は中国の安徽、湖北、河南、雲南省などです。他に四川、貴州、広西、福建、浙江、河北省などでも生産されています。

成分組成

乾燥重量の93%が多糖類のパキマン。その他成分として、パキマ酸、エブリコ酸、デハイドロエブリコ酸、ツムロース酸などの四環性トリテルペンカルボン酸およびエルゴステロールなどが含まれています。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 
  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
  • 防己茯苓湯(ぼういぶくりょうとう)
  • 釣藤散(ちょうとうさん)
  • 茯苓飲(ぶくりょういん)
  • 五苓散(ごれいさん)
  • 小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  • 茯苓沢瀉湯(ぶくりょうたくしゃとう)
  • 茘枝散(らいちさん)
  • 四君子湯(しくんしとう)
  • 連珠飲(れんじゅいん)

など

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