アリナミン製薬の生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

アリナミン製薬の漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

東南アジアで愛される「生姜」の仲間

良姜リョウキョウ

ショウガ科コウリョウキョウの根茎を乾燥したもの。
別名:高良姜(コウリョウキョウ)

植物の特徴

林の中に自生する常緑の多年草で、高さは30~80m、根茎は紫紅色をしています。長さ20~30cm、幅1.5~2cmと細長く、先端が尖った葉をもち、4~10月には、白地に赤紫色の脈がある小花が咲きます。果実は約1cmほどで、熟すと朱色になります。生薬としては、ショウガ科コウリョウキョウの根茎を乾燥したものを用います。

生育地

中国南部の広東・海南島、広西、雲南の各省、台湾などに分布しています。

成分組成

精油0.5~1.5%含有。精油の主成分として1,8-シネオールが55%を占めるほか、メチルシンナメイト、辛味成分のガランゴール、フラボノイド類のガランギンなどが含まれています。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 安中散(あんちゅうさん)
  • 二姜丸(にきょうがん)
  • 良枳湯(りょうきとう)
  • 良附湯(りょうふとう)
  • 高良姜湯(こうりょうきょうとう)

など

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