白血病は、骨髄で正常な血液をつくることができなくなる疾患で、血液のがんとも呼ばれています。血を止める血小板が減少するために出血しやすくなり、さらにめまいや動悸をともなうような極度の貧血症状を引き起こします。また、白血球が減少して免疫力が低下するので、風邪などのウイルスや細菌に感染しやすくなります。
血小板減少性紫斑病
止血に重要な役割を果たす血小板が減少し、点状や斑状の内出血が多発する状態の総称です。鼻血や歯ぐきからの出血、さらには消化器からの出血による血尿や血便、生理時の経血増加などの症状もみられます。白血病や再生不良性貧血、放射線障害などが原因として明らかなものは続発性血小板減少性紫斑病といい、一方明らかな原因が認められないものを特発性血小板減少性紫斑病(ITP)といいます。
血友病
血友病は、血を止めるために働く凝固因子が生まれつき欠乏していることから起きる遺伝性の疾患で、男性にみられます。関節の中やお尻の筋肉の中、脳内など体の深いところで出血を起こして大きな血の塊を作るのが特徴です。膝やひじなど、関節の中で出血すると腫れあがり痛みを感じます。
シェーンライン‐ヘノッホ紫斑病(アレルギー性紫斑病)
小児によくみられる血管炎で、炎症を起こした血管から出血するためにあざや点状の内出血があらわれます。また、腸や腎臓の血管で出血すると血尿や血便がみられる他、腹痛や嘔吐などの症状もあらわれます。2週間ほどであざが消える場合は心配ありませんが腎炎を引き起こすことがあるので注意が必要です。