見た目は単純な脱臼に見えても、剥離(はくり)骨折をともなっていることがよくあります。むやみに引っ張って元に戻すようなことはしないで、早急に整形外科を受診するのが原則です。無理に引っ張ることによって欠けた一部の骨がずれたり、じん帯を痛めたりすることがあります。脱臼は早急に整復しておかないと重篤な後遺症が残ることがあります。まずは迅速に受診して骨や関節のずれ方や脱臼に骨折がともなっていないかレントゲンで確認することが重要です。
乳幼児の先天性股関節脱臼は整復治療を受ける
乳幼児の股関節の脱臼の場合、痛みはありませんが治療しておかないと関節が変形し、痛みや歩行困難を起こすおそれがあります。一般的には生後3ヶ月の健診で診断されますが、おむつ替えのときなどで異変に気付いたときには小児科または整形外科で治療を受けるようにしましょう。