サイズの小さい靴や先が細い靴は、足を圧迫するので親指が変形する原因となります。ヒールが高い靴も足が前に滑りやすくなるため、つま先に負担がかかり外反母趾を引き起こしやすくなります。合わない靴やヒールの高い靴は足を圧迫するだけでなく、歩くときに膝が曲がったり、歩く姿勢が悪くなったりすることで関節に負担をかけるため外反母趾の原因の一つと考えられています。
歩き方のくせや体質
かかとから着地するのではなく、つま先や足全体を地面につけるような歩き方をしていると、足の親指の付け根に負担がかかりやすくなります。また内股の人も、歩いていると自然に親指の付け根に負荷がかかります。負荷を受けた親指は、徐々に変形して曲がっていき、外反母趾を引き起こします。
筋力の低下
太古の昔は手と同じように、足も自由に物をつかんだり、横に広げることができました。しかし進化の過程や、生活習慣の変化などによって徐々に足の親指を横に広げるための筋肉が弱まり、足の横のアーチが崩れて全体的に横に広がることが多くなりました。足のアーチが崩れることで、足の親指の角度を保つ筋肉の力が低下して外反母趾を引き起こします。