・たこ
比較的広い範囲の角質層がわずかに黄色味を帯びて盛り上がります。痛みはあまりありません。足底や労働者や運動選手では手掌(手のひら)、足背(足の甲)など、長時間にわたり圧迫や摩擦を繰り返し受ける部位に生じます。ペンだこ、坐りだこなど。
・魚の目
骨が当たりやすい趾骨(足の指の骨)や趾間(足の指と指の間)、体重がかかる足底に、長期間圧迫が加わって生じます。不適当な靴、足の変形などが原因となります。限局性の角質増殖が下の方に向かって生じます。そのために、歩行時に痛みを伴います。中央がやや凹み、半透明に見えます。
たこ・魚の目・イボの違い
たこ・魚の目と間違いやすいものにイボがあります。たこや魚の目は外からの刺激に対する防御反応ですが、イボはウイルス感染で起きる病気で全身どこにでもできます。普通は皮膚から盛り上がりますが、足底にできると体重がかかるので、皮膚にめりこみ表面が平らになるため、たこ、魚の目との見分けが難しくなります。
たこ(医学用語:胼胝)
たこはどこにでもでき、角質が外方に増殖します。痛みはほとんどありません。
魚の目(医学用語:鶏眼)
足底、趾間などにできます。角質が下方に向かって増殖するため、痛みを伴います。中央の少し凹んだ部位は、やや半透明な芯となります。
イボ
イボは普通の皮膚では盛り上がっていますが、足底にできると圧迫されるために、あまり盛り上がることはありません。表面はざらついています。一つ一つは5、6mmぐらいまでの大きさですが、癒合して大きな局面を作ることもあります。痛みはほとんどありません。