睡眠不足や疲労状態のときは、血圧が下がり内臓や血管の働きを支配している自律神経が乱れやすいため、乗り物に酔いやすくなります。また、満腹でも空腹でも乗り物酔いは起こりやすくなります。乗る直前の食事は控えめにし、お腹が空いたときのために手軽に食べられるおやつや飲み物などを用意しておくと良いでしょう。
あごをひいて進行方向を見る
乗り物の中では、あごをひき、頭をなるべく動かさずに進行方向を見るようにしましょう。また、カーブに合わせて体を傾けるなど、目や耳、筋肉の動きを一致させるのも効果的です。もし車の後部座席やバスなど進行方向が見えにくいときには、なるべく遠くの景色を眺めるようにしましょう。
乗り物の中で読書やゲームをしない、揺れの少ない座席に座る
乗り物の中での読書やゲームは厳禁です。揺れているバスや車の中で本を読んだりゲームをすると、文字や画面のチラつきが乗り物酔いを助長します。バスなら運転席の近く、船なら中央の席辺りが振動が少なく、酔いにくい席です。
体を締め付ける服装を避ける
乗り物に乗る際、お腹を圧迫するような体を締め付ける服装は避けましょう。また、ガソリンやタバコなど、いやなにおいも不快感を助長する原因となります。ベルトやネクタイをはずし、靴を脱ぎ、窓から新鮮な空気を入れると心身ともにリラックスできます。
市販の薬を使う
酔い止めの薬を飲むことは薬効もさることながら、「薬を飲んだから、もう大丈夫」という安心感が得られ、いっそうの効果が期待できます。服用する効果的なタイミングなど、添付文書をよく読んでから服用するようにしましょう。