睡眠時に無呼吸になる原因の多くは、肥満によるものです。肥満によって、のどの内側に脂肪がついて気道部分を圧迫し、狭くなった気道が睡眠時の無呼吸を引き起こします。
体質的な変形
一般的にのどちんこと呼ばれる口蓋垂(こうがいすい)が大きい人や、鼻筋が曲がっている人、歯並びが悪い人は呼吸の際に空気の出入りがスムーズにいきにくく、睡眠時に無呼吸が起こりやすくなります。また、顔の骨格も大きく影響すると考えられており、欧米人に比べて顔が短く扁平である日本人は、痩せていても睡眠時の無呼吸を引き起こしやすいといわれています。
深酒、喫煙による気道の収縮
アルコールによって舌やのどの筋肉がゆるんで気道が狭くなったり、気道の血管が拡張して粘膜が腫れることで睡眠時の無呼吸を引き起こすことがあります。また、タバコは気道周辺に炎症を起こし、気道を狭めるため睡眠時に無呼吸を引き起こしやすくなります。
睡眠時の無呼吸の原因となる主な疾患
睡眠時の無呼吸の原因となる疾患で代表的なものは、気道が狭くなることによって起こる睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。また、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などによって脳の神経に障害が起きると、睡眠中に呼吸が停止することもありますが、これも睡眠時無呼吸症候群の一つです。