ライフアドバイザー
皮膚(全身)皮膚のかゆみは、漢方を使って体の中からスムーズに。知っておきたいかゆみの仕組み。
「え、そんなこともかゆみに関係あるんですか?」
かゆみは皮膚に関わることだけが原因だと思っていませんか?
かゆみは、生活習慣やストレスといったことが原因で起こることもあります。
もしかしたら、あなたが良かれと思ってやっていることがかゆみの原因になっているかも知れません。是非チェックしてみてください。
かゆみが起こる大きな原因は皮膚常在菌のバランスだった!
皮膚には、皮膚常在菌といわれる菌が1兆個程度いるとされています。この菌は皮膚に適度なうるおいを与えたり、有害な菌の繁殖を防いでくれたりしています。この皮膚常在菌のバランスが崩れると、肌トラブルの一種、かゆみへとつながります。
皮膚常在菌のバランスが崩れる原因は、大きく分けて2つあります。
- 肌に合わない製品
- 生活習慣やストレス
肌に合わない製品
「このシャツ着ると、なんかムズムズするな。」
そういった経験はないでしょうか?
これは、化学繊維などで皮膚が刺激されるケースです。シャツの素材を変えて、かゆみに変化がないか確認してください。
シャツに限らず、今使っている下着や布団なども、使用前後でかゆみに変化がないかを確かめてみましょう。
見落としがちなのは、皮膚の洗い過ぎです。1日に何度も皮膚を洗う(除菌)すると、皮膚常在菌のバランスが崩れてしまいます。ウェットシートで体を1日に何回もふいていませんか?
それがかゆみの原因かも知れません。
生活習慣やストレス
例えば、
- 毎日お酒を飲んでいる
- 偏食で野菜を食べない
- 睡眠時間が不規則・短い
こういったことに心当たりはありませんか?
一つでも当てはまることがあれば、体は疲れが溜まりやすくなります。
体が疲れてくると、皮膚の血流も悪くなり栄養が十分に届かなかったり、ホルモンの分泌バランスが崩れたりして皮膚のかゆみにつながる可能性があります。
また、精神的なストレスによって自律神経の働きが乱れ、皮膚のかゆみを引き出すこともありあます。
このように、生活習慣やストレスといった直接肌に関係のないところからもかゆみが起こることがありますし、内臓疾患が原因で痒みが出る場合もあります。
- 体の中を変えるには?
- 生活習慣やストレスの改善を試しても、全員が同じ結果になるかといえば、体質による個人差でなかなかうまく改善しない方もいます。
そこで、お勧めしたいのが東洋医学の考え方です。
東洋医学では、体全体の働きを調整することで、免疫力などが上がり体が自律的に回復していくと考えています。
例えば、漢方薬の場合、一口にかゆみといっても、冷え性やむくみやすい、体がほてる、といったそれぞれの体質にあわせて何種類も漢方薬があります。
そういった体質改善を漢方薬で行うと、生活習慣やストレス改善もスムーズに進むこともあります。