マインドフルネスは、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観る(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れるなどの)こと」1)です。
日本ではまだあまり普及していませんが、アメリカでは多くの心理学教室に拠点があり、ストレスや、さまざまな病気を抱えた人が治療のために用いています。たとえば、摂食障害の改善2)、抑うつ傾向の低減3)に効果を示すデータがあります。
また、マインドフルネスを習慣的におこなうことで、思考や感情の乱れが抑えられ、ストレス耐性、集中力、創造性、記憶力、生産性などの向上が期待できるといわれています。
マインドフルネスの具体的な方法を紹介します。
マインドフルネスは「心の筋トレ」とも言われ、継続が重要です。1日5~10分ほどを目安に取り組んでみるとよいでしょう。
1) 熊野宏昭:マインドフルネスそしてACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)へ−二十一世紀の自分探しプロジェクト−. 2011. 星和書店; p.70.
2) Kristeller JL, et al. Mindfulness (NY). 5(3), 282-297, 2014.
3) Hofmann SG, et al. J Consult Clin Psychol. 78(2), 169-183, 2010