行動体力/防衛体力

人の体力は、大きく「行動体力」と「防衛体力」の2つにわけられます。それらは相互に関係し、どちらもバランスを保って維持する必要があります。

行動体力は身体的な活動や運動をする能力のことで、さらに「行動を起こす能力」、「行動を持続する能力」、「行動を調節する能力」の3つに分類されます。

「行動を起こす能力」は筋力やパワー、瞬発力のこと、「行動を持続する能力」はいわゆるスタミナで、長時間運動したり、けがなく日常生活を送る能力です。「行動を調節する能力」は運動に合わせて体の動きを調整する能力のことで、バランス感覚や柔軟性、俊敏性、手先の器用さなどを指します。

もう一方の防衛体力は気温差や感染、ストレスなどにさらされても身体の機能を損なわずに適切に平常状態を保とうとしたり、傷ついた細胞が適切に修復される等、いわゆる健康を維持する能力に関わりがあります。(※防衛体力の定義は諸説あり、あくまで一例です)

適度なストレスは自律神経系や免疫機能を活発にしますが、過剰なストレスは身体の機能低下や自律神経のバランスの乱れに影響します。これらを少しでも防ぐためには、栄養バランスのよい食事や適度な運動習慣、睡眠が欠かせません。特に身体の各機能の調節には、3大栄養素だけでなく、ビタミンをはじめとする微量栄養素も関わっており、うまく摂りきれない時にはビタミン剤や栄養ドリンクも役立ちます。バランスのよい食事は身体の正常な機能や回復力の維持に、適度な運動や充分な睡眠はストレス緩和や臓器の機能・筋力維持、身体の回復、免疫機能維持につながります。防衛体力の維持には、これらへの意識と実践が大切です。

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