寒暖差疲労とは、気温の寒暖差が大きいために自律神経が乱れ、身体が疲れることを指し、肩こり・頭痛・めまい・倦怠感・便秘・下痢・不眠などの症状があります。
寒暖差アレルギーも自律神経の乱れが原因と考えられています。実際にはアレルギーではなく「血管運動性鼻炎」といい、温度差が刺激となってアレルギーに似た症状が出ます。寒暖差アレルギーは風邪やアレルギー性鼻炎の症状と少し異なり、鼻水は水っぽくサラサラし、くしゃみは一時的、発熱や目のかゆみを伴わないのが特徴的です。
寒暖差疲労や寒暖差アレルギーを予防・改善するには、自律神経を整えることが効果的です。具体的には、体を温める、散歩やストレッチなど適度な運動をする、規則正しい生活を心がけるなどが挙げられます。特に、体に感じる温度差を最小限にとどめると、疲労感やアレルギー症状を抑えられるため、体を冷やさないような工夫をしましょう。たとえば、外出や換気をする際には上着を羽織る、冷気を感じやすい首元をマフラーでカバーする、ゆっくりとお湯に浸かって体を芯から温めるなどです。寒暖差アレルギーの症状には対症療法として鼻炎薬を活用することで緩和することもあります。また、体の調子を整えるビタミンやミネラルを積極的に摂取するようにするのもよいでしょう。
疲労やアレルギー症状が強い場合には、ほかの要因も考えられるため、不安な場合は自己判断せずに医療機関を受診しましょう。