症状別対策BOOK
痔に関する気になる疑問にお答えします。
痔
私たちは誰でも痔を患う可能性をもっています。
私たちは毎日排便を繰り返しているので、どんな人でも肛門に多少の負担がかかっています。自分は痔の気はないという人でも肛門を見ると必ず弱っている部分はあるものです。
とくに痔の中で半数を占める「いぼ痔」は“生理的に正常な状態が少しおかしくなった病気”?ですから、潜在的には誰でも“痔主”(じぬし)ということがいえるのです。
長い人生の間に、排便時に痛みを感じたり、出血を経験したりということは誰にもあることですからね…。
タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。そのため、肛門周辺の血行が悪くなりうっ血を起こすので、タバコは控えめにしましょう。
一長一短があります。和式の方がイキんだときに力が伝わり易く排便も容易ですが、洋式の方がゆっくりと排便することができます。
どちらが良いとは一概にいえませんが、洗浄器が取り付けられるという点では、洋式トイレの方が好ましいでしょう。痔と付き合ういちばんのコツは、排便後の洗浄なのですから。
遺伝するかどうかは定かではありませんが、親子や兄弟は同じような食事を摂り、同じような環境のもとで暮らすのですから、一人が痔であれば、他の家族も痔になり易い環境にある、ということはいえるかもしれません。
ただ、肛門の内側のクッション部分が緩むのが痔という病気ですから、生まれつきこの支えが緩み易い人は、「遺伝的な痔」といえるかもしれません。
痔