症状別対策BOOK
水虫を取り巻く環境も、時代によって変わりました。現代における水虫のまめ知識をご紹介します。
水虫
皮膚に小さな水ぶくれを生じさせる症状が多いことから、“水虫”と呼ばれるようになりました。
ちょうど植物が土に根を下ろすように、カビ特有の「菌糸(きんし)」を伸ばして入り込みます。
皮膚の表面に付着して、12時間後くらいから徐々に侵入し始めるという報告があります。
高温多湿の気候風土にも関わらず、明治以前の日本には水虫はほとんどなかったといわれます。
ところが、靴を履く習慣、マンションなど密閉住居の普及など生活環境の変化とともに水虫が蔓延するようになりました。
白癬菌は、全身どこの皮膚にも棲(す)みつきます。
顔から足まで、股部(こぶ)以外のうぶ毛の生える皮膚にあらわれます。主に腕やおしり、腋(わき)などに、環状に盛り上がる赤い発疹ができて、強いかゆみをともないます。
股のつけ根に環状に盛り上がる赤い発疹ができて、内側から外側へ放射状に広がっていきます。強いかゆみをともないます。
頭皮に、カサカサの白い円形斑(はん)ができ、毛髪が抜け落ちてしまいます。主に子供がかかります。
最近では、水虫で来院する女性もずいぶん多くなりました。
家庭の外で働く機会が増え、靴を履く時間が長くなり、水虫にかかる女性が増加したことや、「病気」は隠さず、早く治してしまおうという合理的な考え方が根づき出したことのあらわれといえます。
外反母趾になると、足の指と指との間隔が狭められてしまうために、風通しが悪くなり、水虫にかかり易くなります。
水虫