噛み合わせが悪かったり、食べ物を片側の歯だけで食べるくせがある。さらに、歯ぎしりや頬杖をつくくせなど、あごに負担がかかる要因が重なり合うことで発症します。また、ストレスなどであごの筋肉が緊張している人にも起こりやすいといわれています。症状が進行すると、口が大きく開けられず、無理に開けようとすると痛みが走るようになります。
三叉(さんさ)神経痛
顔のこめかみから目、あご、頬と三本に枝分かれした三叉神経が支配する領域に起こる痛みを三叉神経痛といいます。多くは、脳に流れる血管がこめかみで神経に触れたり、神経を圧迫することによって起こります。目、あご、頬を中心に、突然、ぴりぴりとした痛みがあらわれます。
帯状疱疹(帯状ヘルペス)
帯状疱疹は、体の中に潜伏していた水ぼうそうのウイルスが再び活性化して起こります。激しい痛みをともなう小さな赤い水ぶくれが体の片側に帯のようにあらわれ、こめかみやひたい、頬、上あごや下あごにできることもあります。水ぶくれは1〜2週間で治まります。日本人のほとんどが持っているウイルスですが、お年寄りや疲れが溜まっている人など、体の免疫力が落ちてきたときに発症しやすくなります。
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舌咽(ぜついん)神経痛
のどの奥にある舌咽神経の異常によって発作的な痛みが起こる疾患です。発作はあくびで口を大きく開けたときや酸味の強い物を食べたときなどに起こり、焼け付くような強い痛みや、電気が走るような鋭い痛みがのどや舌、耳の奥に瞬間的にあらわれます。痛みがのどの奥深くで起こるため、人によっては「あごの関節が痛い」と感じることもあります。