骨髄で異常な白血球細胞が増殖し、正常な白血球をつくることができなくなる疾患です。異常な白血球細胞が増えるために、正常な赤血球や血を止める血小板も減少し、出血しやすくなり、動悸や息切れをともなった極度な貧血症状を引き起こすことがあります。鼻に触れない、傷もない、鼻の中も荒れていないのにかなり頻繁に鼻血が出たり、歯茎からの出血がみられる場合には注意が必要です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
免疫機能の異常によって血小板が脾臓(ひぞう)で次々と壊されて血小板の数が減少するため、出血症状があらわれる疾患です。最初は顔や体に砂粒のような赤く小さな点状の内出血がたくさんあらわれることで気付きます。進行すると皮膚にもっと大きな青あざができたり、歯茎からの出血や鼻血、血尿や血便などがみられ、重症化すると脳出血を起こすこともあります。
高血圧症
遺伝や肥満、塩分のとりすぎなどの生活習慣が原因で、収縮期(最高)血圧140mmHg以上、または拡張期(最低)血圧90mmHg以上が続く状態です。特徴的な自覚症状はほとんどなく、放置すると動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こします。まれに頭痛やめまいなどをともなうことがあり、また血管への圧力が高い状態が続いているため、血管がもろくなり、まれに鼻血が出やすくなることもあります。日本では患者数が現在約4000万人といわれ、子どもの高血圧も増えています。
この疾患・症状に関連する情報はこちら。 血圧が高めである
動脈硬化症
血液中のLDLコレステロールが動脈の血管壁に沈着し、動脈の層が厚くなったり、硬くなる疾患が動脈硬化症です。動脈硬化が進むと、血管は弾力性を失い、もろくなるため出血しやすくなり、まれに鼻血がみられることもあります。動脈硬化は自覚症状がないままに進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患を引き起こすため十分な注意が重要です。