※以下の疾患は、医師の診断が必要です。
下記疾患が心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。
起立性調節障害
学童期から思春期にかけての子どもに多い、自律神経失調症の一つです。立ち上がったときに血圧の調整がうまくいかないために、血圧が低下して立ちくらみが起こります。また、立っていると気持ちが悪くなったり、動悸や息切れ、食欲不振、疲れやすいなどの症状もみられます。
甲状腺機能低下症
免疫の異常などの原因で、甲状腺ホルモンの分泌や作用の低下が起こる疾患です。その代表的な原因疾患が慢性甲状腺炎(橋本病)で、血圧の低下がみられ、疲れやすさ、倦怠感、寒がり、顔や手足のむくみ、皮膚のカサつき、月経不順などの症状があらわれます。40歳から50歳代の女性に多く発症します。
不整脈
心拍動が標準値(1分間に50〜100回程度)を超えて、多すぎたり少なすぎたり、または心拍動のリズムが乱れるのが不整脈です。動悸とともに低血圧や失神、意識消失や心停止に至ることがあり、生命の危険にさらされることがあるので、心臓や循環器の専門医への受診が必要です。
アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)
結核や自己免疫の異常などにより、副腎皮質ホルモンの分泌が低下する疾患です。皮膚に色素沈着が起きて顔や手の甲などが黒くなったり、口の粘膜に黒いしみができるのが特徴で、疲労感、脱力感の他、食欲不振、体重減少、性欲減退などもあらわれます。進行すると心臓の機能が低下し、十分に血液を送ることができなくなって、極度の低血圧やショック状態におちいることがあります。