2026年 花粉症特集

2026年

花粉症特集

2025年9月30日発表

2026年 春の花粉飛散予測

日本気象協会は2025年9月30日に「2026年春の花粉飛散予測(第1報)」を発表しました。これからの花粉症対策の参考にしてください。

■2026年シーズンの花粉飛散傾向

例年比

2026年春の花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べて、東海・北陸から北海道にかけては多く、非常に多い所もあるでしょう。九州から近畿は例年並みの所が多い見込みです。

前シーズン比

2026年春の花粉飛散量は、前シーズン(2025年)と比べると、東海・北陸から北海道にかけては多く、非常に多い所もあるでしょう。
九州から近畿は、広い範囲で前シーズンより少ない見込みです。

2026年(例年比)花粉の飛ぶ量は? 2026年(前シーズン比)花粉の飛ぶ量は?

■飛散量の予測根拠

花粉の飛散量は、前シーズンの飛散量が多いと減少し、少ないと増加する傾向があります。2025年春の花粉飛散量は、九州から近畿は多くの所で例年を上回りました。一方、東海と関東甲信は例年並みか例年を下回った所が多く、北陸と東北、北海道は広い範囲で例年より少なくなりました。
このため九州から近畿では、2026年春は、2025年より花粉飛散量は減少する傾向でしょう。東海・北陸から北海道では、気象条件が揃えば飛散量は増加すると考えられます。

■各ブロックの飛散傾向

●北海道・東北

北海道地方のシラカバ花粉の飛散量は、例年よりも非常に多い見込みです。前シーズンの飛散量が少なかったことが影響し、前シーズンに比べても非常に多くなるでしょう。
東北地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、青森、秋田、宮城で例年よりも非常に多く、岩手、山形、福島で例年より多い見込みです。前シーズンと比較すると、青森、岩手、秋田、宮城、山形では非常に多く、福島でやや多いでしょう。前シーズンの飛散量が非常に少なかったため、青森、岩手では前シーズンの5倍以上となる見込みです。

●関東甲信

関東甲信地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも東京、山梨、長野で多く、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川ではやや多い見込みです。前シーズンと比較すると、東京、山梨、長野で非常に多く、栃木で多く、茨城、群馬、埼玉、千葉、神奈川ではやや多いでしょう。

●北陸・東海

北陸地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも新潟、富山、石川で多く、福井ではやや多いでしょう。前シーズンと比較すると、新潟、富山、石川で非常に多く、福井では前シーズン並みの見込みです。
東海地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも愛知で多く、静岡と岐阜ではやや多く、三重では例年並みでしょう。前シーズンと比較すると、岐阜では非常に多く、静岡と愛知は多い見込みです。三重では前シーズンの飛散量が非常に多かったため、前シーズンより非常に少ないでしょう。

●近畿

近畿地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも滋賀、奈良、和歌山でやや多く、兵庫では例年並み、京都と大阪ではやや少ない見込みです。前シーズンと比較すると、奈良でやや多く、滋賀と和歌山で前シーズン並み、兵庫でやや少なく、京都で少ないでしょう。大阪は前シーズンの飛散量が非常に多かったため、前シーズンより非常に少ない見込みです。

●中国・四国

中国地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、全域で例年並みでしょう。前シーズンと比較すると、鳥取と岡山ではやや少なく、広島で少なく、山口で非常に少ない見込みです。
四国地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、徳島、香川、高知で例年並み、愛媛では例年よりやや少ないでしょう。前シーズンと比較すると、徳島で非常に多く、香川で前シーズン並み、高知でやや少なく、愛媛で少ない見込みです。

●九州

九州地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、福岡、佐賀、長崎、鹿児島で例年よりやや多く、大分と宮崎では例年並み、熊本で例年よりやや少ないでしょう。前シーズンと比較すると、佐賀と大分でやや少なく、福岡、長崎、宮崎、鹿児島で少なく、熊本で非常に少ない見込みです。

※日本気象協会の花粉飛散予測とは

日本気象協会は1990年からスギ花粉の飛散予測を発表しています。日本気象協会の花粉飛散予測は、前シーズンの花粉飛散結果と気象観測データ、および雄花花芽の現地調査の結果などをもとに、全国各地の花粉研究会や協力機関からの情報をふまえて予測しています。