2024年 花粉症特集

2024年

花粉症特集

2024年1月18日発表

2024年 春の花粉飛散予測

日本気象協会は2024年1月18日に「2024年春の花粉飛散予測(第3報)」を発表しました。これからの花粉症対策の参考にしてください。

■2024年シーズンの花粉飛散傾向

例年比

2024年春のスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉の飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から東北のほとんどの地域で、例年並みか例年よりやや多いでしょう。北海道は非常に多い見込みです。

前シーズン比

前シーズン(2023年)と比べると、九州から東北南部の多くの地域で前シーズンより少ないでしょう。
東北北部と北海道は、非常に多くなる見込みです。

2024年(例年比)花粉の飛ぶ量は? 2024年(前シーズン比)花粉の飛ぶ量は?

■飛散量の予測根拠

  1. 前年(2023年)夏の気象条件
    花粉の飛散量は、前年夏の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は、花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなる傾向があります。
    2023年6月前半は梅雨前線や台風および気圧の谷の影響を受けて、九州から北海道にかけて日照時間は平年並みか少なく、降水量は多くなりました。この時期は、花芽の形成にはマイナスの気象条件だったと考えられます。6月後半以降8月にかけても前線や台風などの影響で大雨になった地域がありましたが、暖かい空気の影響を受けやすく、太平洋高気圧の張り出しが強まったことなどにより、顕著な高温になりました。日照時間は、高気圧に覆われて晴れた日が多くなった東海から東北を中心にかなり多くなり、降水量は北陸から北海道を中心に平年並みか少なくなりました。このため夏の期間を通して見ると、花芽の形成に好条件な「高温・多照・少雨」という気象条件は、九州から北海道まで、ほぼ全国で揃ったと考えられます。なお、今年のような顕著な高温や渇水が、花芽の形成にマイナスに働くことがあるかどうかははっきりとしないため、好条件の範囲と捉えています。

  2. 前年(2023年)春の花粉飛散量の影響
    花粉の飛散量は、前年春の飛散量も影響し、春に飛散量が多かった年は、夏に花芽の生成が抑えられ、翌春の飛散量は減る傾向があることが知られています。その逆に、春に飛散量が少なかった年は、夏に花芽が形成されやすく、翌春の飛散量が増える傾向があるといわれています。
    2023年シーズンの花粉飛散量は、九州から東北南部は例年より多い傾向となり、東北北部と北海道は例年より少ない傾向となったことが、2024年シーズンの飛散量に影響する可能性が考えられます。

■各ブロックの飛散傾向

●北海道・東北

北海道地方のシラカバ花粉の飛散量は、例年よりも非常に多い見込みです。前シーズンの飛散量が少なかったことが影響し、前シーズンに比べて非常に多くなるでしょう。
東北地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも青森、岩手で多く、秋田、宮城、福島でやや多い、山形では例年並の見込みです。前シーズンと比較すると、青森、岩手、秋田では非常に多いでしょう。宮城、山形、福島では少ない見込みです。

●関東甲信

関東甲信地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも埼玉、千葉、長野でやや多く、茨城、栃木、群馬、東京、神奈川、山梨では例年並の見込みです。前シーズンと比較すると、埼玉、千葉、東京でやや少なく、栃木、群馬、神奈川、山梨、長野では少ない、茨城では非常に少ないでしょう。

●北陸・東海

北陸地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、全域で例年よりもやや多いでしょう。前シーズンと比較すると、新潟ではやや少なく、富山、石川、福井では少ない見込みです。
東海地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも三重で多く、愛知と岐阜ではやや多い、静岡は例年並でしょう。前シーズンと比較すると、岐阜でやや多く、静岡、愛知、三重ではやや少ない見込みです。

●近畿

近畿地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、全域で例年よりもやや多いでしょう。前シーズンと比較すると、大阪は前シーズン並、京都、兵庫、和歌山ではやや少なく、滋賀と奈良では少ない見込みです。

●中国・四国

中国地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、例年よりも岡山で多く、鳥取ではやや多い、広島、山口は例年並でしょう。前シーズンと比較すると、全域で少ない見込みです。
四国地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、全域で例年並となるでしょう。前シーズンと比較すると、高知ではやや少なく、徳島、香川、愛媛では少ない見込みです。

●九州

九州地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島でやや多く、大分と熊本では例年並でしょう。前シーズンと比較すると、福岡と佐賀で前シーズン並、長崎ではやや少ない見込みです。大分、熊本、宮崎、鹿児島では少ないでしょう。

※日本気象協会の花粉飛散予測とは

日本気象協会は1990年からスギ花粉の飛散予測を発表しています。日本気象協会の花粉飛散予測は前シーズンの花粉飛散結果や今後の気温予測などの気象データをもとに、全国各地の花粉研究会や協力機関からの情報、花芽の現地調査の結果などをふまえて予測しています。