妊娠しやすい
タイミングは?
妊活のギモンを
産婦人科医に聞きました!

働き方や暮らし方、家族の形などさまざまな選択肢がある昨今。その選択肢の1つとしてあるのが、「妊娠・出産」ではないでしょうか。妊娠を望む場合、「妊活」を意識する人も少なくありませんが、具体的にどのようなことをするのかイマイチ想像がつかないのではないでしょうか。

そこで今回は、妊活にまつわる疑問について産婦人科医に取材。妊娠を考えている人、また、今すぐに予定はなくとも「いつかは……」と考えている人もぜひ参考にしてみてください。

窪 麻由美 先生

監修窪 麻由美 先生(丸の内の森レディースクリニック 副院長)

そもそも、妊活ってどんなことをするの?

妊活とは、言葉の通り「妊娠活動」のことですが、妊娠についての知識を身に付けたり、パートナーや家族との話し合いなど、妊娠に向けての幅広い取り組みという意味として使われます。自分自身の体の現状を把握し必要に応じて生活習慣を見直す、体質改善しながら妊娠力を高める、ときには医療の力を借りて不妊治療をおこなう、なども妊活としてあげられるでしょう。

具体的な行動例として、下記などがあります。

・栄養バランスのとれた食事で健康的な体づくりをする
・運動によって筋肉をつけ、血流をよくする
・適正な体重管理
・喫煙を控える
・風疹の抗体を持っているか調べる/風疹ワクチンを接種する

近年は、晩婚化や共働き世帯の増加、食事・生活習慣の変化などもあり、男女ともに妊活を意識する人が増えているようです。妊活も妊娠も、男女どちらか1人ではできません。妊娠に関する知識をパートナーと2人で深め、一緒に妊活に取り組んでいくことが大切です。将来妊娠を望むのであれば、早いうちから妊活をスタートすることも視野に入れておくとよいでしょう。

ここからは、妊活に関する疑問についてより詳しく解説していきます。

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【ギモンその1】妊活中に意識したい栄養素は?

葉酸をはじめ、さまざまな栄養素をバランスよく摂ることが大事

妊活に役立つと言われる栄養素のひとつとして最も知られているのが、ビタミンB群の一種である「葉酸」でしょう。葉酸をしっかり摂ることで、赤ちゃんの先天異常のリスクを下げることが分かっています。そのほか、タンパク質、鉄、カルシウム・亜鉛などのミネラル、最近はビタミンDも妊娠に関わる大事な栄養素として注目を集めています。

ただし、これらの栄養素だけを摂ればよいというわけではありません。妊活で重要なことは「健康的な体づくり」です。そのためには栄養バランスの取れた食事が基本。日々の食生活を見直し、1日3食、体の基礎となる栄養素をしっかり摂ることを意識しましょう。 きちんと摂っているつもりでも、足りているか不安なこともあるかもしれません。そんな時には栄養を補助する健康食品やビタミン剤などを利用するのも1つの方法です。

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【ギモンその2】妊娠力の検査(ブライダルチェック)ではどんなことが分かる?

妊娠・出産に影響を及ぼす病気の有無をチェック

ブライダルチェックとは一般的に、これから結婚する人を対象とした検診のことです。医療施設によって検査内容は異なりますが、その多くは妊娠を希望する場合にチェックしておきたい項目が含まれています。 たとえば、不妊などに関わるクラミジアや、風疹など母子感染でも問題になるような感染症の検査をはじめ、以下のような検査があるでしょう。

・性感染症の検査
・肝炎の検査
・風疹抗体のチェック
・女性特有の病気(子宮頸がん、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍など)のチェック

そのほか、血液検査にて女性ホルモンのチェックや不妊・流産に関わる甲状腺ホルモンなどのチェックをするのが一般的です。なお、風疹の免疫がない場合はワクチン接種をして、2カ月間の避妊が必要です。感染を防ぐためにも、女性だけでなく男性も検査をすることをおすすめします。

【ギモンその3】妊娠するうえでベストなタイミングは?

排卵日前後がベスト。排卵日予測検査薬を利用するのも一案

計画的な妊娠を望む場合、夫婦生活のタイミングを意識することは非常に有効です。妊娠しやすいタイミングは、排卵日の少し前から排卵日までと言われています。ただし生理周期はずれることもあり、そうすると当然、排卵日もずれることになります。

そこで、排卵日を事前に予測する方法のひとつとして、排卵日予測検査薬があります。これは尿中の黄体形成ホルモン(=LH)の濃度を測定することで排卵日を予測するもの。検査薬に尿をかけるだけでセルフチェックすることができ、排卵日を約1日前に予測することができます。

排卵日予測検査薬は、色の濃淡で判定するものや、線の本数で判定するものなどいくつか種類がありますが、ドラッグストアでも購入できるため気軽に使用できるのが魅力でしょう。もし、排卵日予測検査薬の結果に陽性反応が出た場合は、1回だけでなく複数回のタイミングを取ることをおすすめします。

さらに並行して、基礎体温の記録もしておきましょう。きちんと排卵があったのか、低温期や高温期の長さに異常はないか、というチェックにもなります。

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  • 「自分でわかる安心」をサポートする排卵日予測検査薬

    ハイテスターH

ポジティブな気持ちで妊活を楽しみましょう!

妊娠・出産に影響を及ぼす病気の有無をチェック

妊活中は、自分のためにも将来の赤ちゃんのためにも、何より「健康的な体づくり」が大切です。栄養バランスのよい食事を摂り、適度な運動で筋肉をつけ、規則正しい生活を心がけましょう。

初めての妊活となると、分からないことばかりで不安や心配ごとが先立つかもしれません。ですが、悩みをひとりで抱え込むのは厳禁です。ぜひ、パートナーや家族とよく話し合い、かかりつけの産婦人科医をつくって相談してみてください。心身ともに健康な妊活につなげるため、ポジティブに取り組んでくださいね。