現代人の共通悩み
目の疲れ・肩や腰の痛み、
疲れを軽くする

眼精疲労を軽減

慢性的な疲労感に悩まされている人は少なくありません。20歳以上の男女1,200人を対象に、2018年6月に実施された自社調査では、78.4%の人が疲れを感じていました。中でも最も多かった自覚症状が、「目の疲れ・眼精疲労」です(①)。

①日本人に多い疲れの3大部位は、目・肩・腰

20歳以上の男女1200人を対象にした「自社調査」で、回答者(1139人)が普段感じる疲れの症状を多い順に並べた結果、目・肩・腰・首など局所の症状を挙げた人が多かった。
(出典/2018年6月自社調査)

フルスルチアミンが眼精疲労を軽減することは、複数の臨床試験で報告されています。その一つが、眼科疾患のない健康な男性24人(平均20歳)を対象に、フルスルチアミン60mg+ATP(アデノシン三リン酸)120mg、またはATP120mgを服用後、目に負担のかかる作業をしてもらい、自覚症状を比較した試験です(②)。

②フルスルチアミンとATPの併用はATP単独よりも眼精疲労を軽減する

健康な男性24人(平均20歳)を無作為に2群に分け、フルスルチアミン60mg+ATP120mg、またはATP120mgを5日間服用後、目に負担のかかる作業をしてもらい、目の疲れの自覚症状を比較した。
(出典/日本眼科紀要;41(8),1473-1478,1990)

ATPはエネルギー産生物質であり、眼精疲労の治療薬としても用いられます。負荷をかけた後は、両群で眼精疲労度が上がったものの、フルスルチアミンを服用した群のほうが、有意に目の疲れが抑えられました(P<0.05)。目の疲れの原因には、ピントを合わせる毛様体筋などの目の筋肉(下図)の機能低下や視神経の機能低下などがあります。

ウサギを用いた動物試験で、神経に対する再生促進効果なども確認されており、フルスルチアミンが、目の筋肉の機能低下を解消し、機能低下した視神経の回復を早めた結果と見られます。

ピントを合わせたり、目の角度を変えるために目の筋肉はエネルギーを使う

目には、ピントを合わせるために水晶体の厚みを変える毛様体筋、目の角度を変えるための筋肉などがある。眼精疲労の原因には、こうした筋肉の機能低下や視神経の機能低下があると考えられる。フルスルチアミンは、過労や加齢によって機能低下した目の神経を速やかに修復し、目の筋肉にも作用してエネルギー産生を助ける。

肩こりや腰の痛みが和らぐ

一方、上記の調査で眼精疲労に次いで多かったのが、肩こり、腰痛、首や首筋のこりです。こうした痛みを主な症状とした神経痛・筋肉痛などへのフルスルチアミンの効果も臨床試験で認められています。

神経痛、筋肉痛、脛骨腕症候群(五十肩など)、腰痛などがある14~84歳の男女1483人を対象にした試験では、被験者を無作為に3群に分け、フルスルチアミンを1日5mgか25mg、あるいは150mg(※3)を2週間服用してもらい、改善度を比較しました。

痛みの症状が1カ月を超えていた653人を解析したところ、1日150mg服用群では、「非常によくなった」「かなりよくなった」割合が、5mg服用群に比べて有意に高い結果に。なお、すべての用量で、約70%の人の症状が改善しました(③)。

③フルスルチアミンで腰や肩の痛みが改善

全般的改善度(%)

投与群 症例数 非常に
よくなった
かなり
よくなった
少し
よくなった
不変 悪化
5
mg/日
204 11.3
(23)
18.1
(37)
40.2
(82)
30.4
(62)
0
(0)
25
mg/日
219 11.4
(25)
28.3
(62)
31.1
(68)
27.4
(60)
1.8
(4)
150
mg/日
230 14.3
(33)
29.1
(67)
27.4
(63)
28.3
(65)
0.9
(2)

( )内は症例数

神経痛、筋肉痛、腰痛、脛骨腕症候群(五十肩など)などがある14~84歳の男女1483人を無作為に3群に分け、フルスルチアミンを1日5mgか25mg、あるいは150mg(※3)を2週間服用してもらい、改善度を比較した。羅病期間が1カ月を超える人では、150mg服用群の改善度が有意に高かった。(P<0.01)
(出典/臨床と研究;60(3),263-278,1983)

疲労感を減らす

疲労感に関しては、製鉄所で高熱作業を行う健康な男性133人(平均30.5歳)にフルスルチアミンを1日25mg、50mg、あるいはプラセボ(偽薬)を10日間服用してもらい、効果を比較した研究があります。この研究では、50mg投与群で、非投与群(プラセボ服用群)に比べて作業後に眠気やだるさなどが有意に少なくなることが明らかに(④)。

④眠気とだるさなどの疲労感が軽減

製鉄所の高熱作業員133人を無作為に3群に分け、フルスルチアミンを1日25mg、50mg、あるいはプラセボ(偽薬)を10日間服用してもらい比較。50mg服用群で有意に「眠気とだるさ」「眠気とだるさ+局在した身体的違和感」が少なくなる人が多かった。(P<0.05)
(出典/産業医学;13(1),17-36,1971)

また、陸上自衛隊27人(22~25歳)を対象に野外訓練時の疲労で効果をみた研究では、フルスルチアミン150mg(※3)を7日間服用した群で、3mg服用群に比べて訓練期間中の疲労自覚症状が有意に減りました(⑤)。

⑤野外訓練の疲労に効果

野外訓練を実施する陸上自衛隊幹部候補生27人(22-25歳)を対象に、二重盲検法という厳密な試験方法を用いて、フルスルチアミン150mgまたは、同3mgを7日間服用してもらったときの疲労の自覚症状を比較。その結果、150mgを服用時は、「身体症状」や「神経感覚症状」において、有意に疲労自覚症状が軽減された。(「身体症状」P<0.1 「神経感覚症状」P<0.05)
(出典/防衛衛生、19(4),123~127,1972)

肉体労働や激しい運動などの際には、安静時よりも多くのエネルギーを必要とします。フルスルチアミンの服用によってエネルギー産生が高まったことで、疲労感が軽減したと考えられます。

  • ※3 一般用医薬品でのフルスルチアミンの1日服用量は最大100mg
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