1996年
ビタミンB群、ビタミンE、γーオリザノール配合製剤 臨床試験(眼精疲労・肩こり・腰痛など)
約100名の症例を対象に、ビタミンB群(フルスルチアミン、B6、B12)とビタミンE、γ-オリザノールを配合した製剤を2週間または4週間服用し、眼精疲労、肩こり、腰痛などに対する効果を確認しました。全般改善度は中等度改善以上で85.4%と極めて高い改善率を示しました。症状別では手足や全身のだるさ、肩や頸部のこり、筋肉痛、手足のしびれ、目の疲れに高い改善率が認められました。
【論文表題】 眼精疲労、肩こり、腰痛などに対するVB-11錠の臨床効果
【著 者】 平山甚一郎、山岡正幸、木村肇、萩崎秀男
【掲載誌】 診療と新薬 vol.33 No.1, 1996
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902146537065270
ビタミンB剤の臨床試験(運動者の筋肉痛・自覚疲労)
血中ビタミンB1濃度が通常レベルまたは低レベルの運動者8名ずつに対し、ビタミンB剤(フルスルチアミン、B2、B6、B12配合)を3日間服用後に、自転車運動を課しました。その結果、通常群では血中グルコース濃度の上昇が抑えられ、運動後の疲労自覚症状が軽減されました。
【論文表題】 Effects of Thiamine Supplementation on Exercise-induced Fatigue
【著 者】 Masashige Suzuki, Yoshinori Itokawa
【掲載誌】 Metabolic Brain Disease, Vol. 11, No . 1, 1996
2000年
ビタミンB群、ビタミンE、γ-オリザノール、葉酸配合製剤 臨床試験(眼精疲労・肩こり・首すじのこり等)
目、肩・首すじ、腰などに症状のある方、約90名を対象にビタミンB剤(フルスルチアミン、B6、B12、ビタミンE、γ-オリザノール、葉酸を配合)を4週間服用頂いたときに、眼精疲労、肩こり、肩・首すじの自発痛、腰・背部の自発痛の症状改善が得られました。
臨床試験データ
症状別改善度(著名改善と改善の割合)
2009年
強制水泳動物(ラット)による肉体疲労に対する抗疲労効果
疲労モデルのラットを対象に、フルスルチアミンを5日間、腹腔内投与し、強制遊泳を行った結果、エネルギー代謝を改善することで対照群と比較して有意に遊泳時間が延長されたことなどを確認しました。
【論文表題】 Thiamine tetrahydrofurfuryl disulfide improves energy metabolism and physical performance during physical-fatigue loading in rats
【著 者】 Satoshi Nozaki, Yasuyoshi Watanabe et al
【掲載誌】 Nutrition Research 29 (2009)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0271531709001924
ラットによる感染疲労回復促進効果
実験的にかぜ様症状を起こし疲労状態にさせたラットにあらかじめフルスルチアミンを投与した場合、投与しない群に比べ、回復が早いことを確認しました。
【論文表題】 疲労モデル動物を用いた食薬成分の効能評価
―フルスルチアミンの感染疲労回復促進効果を中心に―
【著 者】 片岡洋祐、大和正典
【掲載誌】 医学のあゆみ Vol. 228, No. 6, (2009)
https://www.pieronline.jp/content/article/0039-2359/228060/728
武田薬報 458号(PDF)
2018年
ラットによる自発的な身体活動性を高める効果
ラットにフルスルチアミンを単回腹腔内投与した際の自発行動量および脳の前頭葉(特に前頭前皮質)のドーパミン濃度を測定しました。その結果、フルスルチアミンが脳内(前頭前皮質)のドーパミン放出量を高め、自発的な身体活動性を高めることを示しました。
関連コンテンツ:フルスルチアミンの脳への作用
【論文表題】 Thiamine tetrahydrofurfuryl disulfide promotes voluntary activity through dopaminergic activation in the medial prefrontal cortex
【著 者】 Masato Saiki, Takashi Matsui, Mariko Soya, Tomomi Kashibe, Takeru Shima,Takeshi Shimizu, Takehiro Naruto, Takahito Kitayoshi, Kouji Akimoto, Shinji Ninomiya &Hideaki Soya
【掲載誌】 Scientific Reports (2018)8:10469
アリナミン製薬は、今もこれからも、フルスルチアミンの可能性を探索し続けます。