薬に関する情報ガイド
薬は正しく使ってこそ、その有効性が発揮されるものです。薬はそのために服用する量や時間、回数が決められています。服用法や副作用について理解を深め、上手に薬を使用しましょう。
身近な薬の活用ガイド
薬の添付文書はよく読み、用法・用量は正しく守りましょう。自己判断で用法・用量を変えることは厳禁です。病気を早く治したいからと服用量を増やしたり、飲み忘れたからといってまとめて飲んだり…。これらは効果を得られないばかりか、副作用を引き起こすことにもつながります。
添付文書には、大切なことが記載されています。薬を使い切るまで、捨てたりせずに大切に保管しましょう。
※添付文書の各エリアを拡大画像でご覧いただけます。画像の上にマウスカーソルをのせることで、エリアを指定しクリックしてください。
薬には必ず1日の服用回数や「食前」「食後」「食間」「就寝前」など服用タイミングについての表示があります。薬の効果が最も発揮できるよう、成分や目的によって服用回数、時間や間隔などが決められているのです。
≪服用回数の目安≫
1日1回 | 特に時間の指定がない場合は、自分で忘れにくい時間を決めて飲みましょう。 |
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1日2回 | 服用の間隔は6時間程度は空けて飲みましょう。 |
1日3回 | 服用の間隔は少なくとも4時間以上は空けて飲みましょう。 |
≪服用時間の目安≫
食前 | 食事前の30分以内に飲みます。 |
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食後 | 食後30分以内に飲みます。 |
食間 | 食事と食事の間、前の食事から2~3時間後に飲みます。 食事の最中と間違わないで! |
就寝前 | 寝る30分~1時間前に飲みます。 |
薬の添付文書に特別な指示がない限り、内服薬はコップ1杯分の水かぬるま湯で服用しましょう。
水以外で服用すると薬によっては成分の吸収を妨げたり、作用を低減させたり、逆に強めたりしてしまうことがあります。また、水なしで服用すると、のどや食道に薬がはり付き潰瘍を起こす場合もあります。ただし、チュアブル錠やトローチなど水なしで服用するものもあります。
<服用を避ける飲み物の例>
薬を適正に使用していても、副作用は起こることがあります。発疹がでたり、コーヒー色の尿がでたり、発熱、息苦しさ、むくみ、めまい、視力の低下、だるさや食欲不振がひどくなるようなときには、重大な副作用の可能性があります。
その場合には、薬の使用をすぐに中止して医師や薬剤師に相談してください。医療機関を受診する際は添付文書を持って行き、いつ服用し、いつ症状が発現したかを伝えましょう。
また、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、入院が必要になるほどの健康被害が発生した場合、経済的に救済する公的な制度があります。その制度を利用するには健康被害の診察・治療を行った医師から所定の書式で申請してもらう必要があります。
この制度を広く知っていただくために、OTC医薬品の外箱に問い合わせ先を表示するようになりました。
なお、医療用医薬品で起こった健康被害についても同じ制度で救済されますが、抗がん剤や免疫抑制剤など一部の医薬品による健康被害については救済されません。
詳しくは下記のお問合わせ先に連絡してください。
副作用被害救済制度のお問合わせ先
パッケージにはお問合わせ先が記載されています。
製品の特徴がわかりやすくまとまっています。
製品を使用する前に、必ず読んでおくべきポイントが書かれています。
製品を使用した時に得られる効能です。自分の使用目的と合っているか再度チェックしましょう。
ワンポイント解説
ここに表記されている効能以外の症状の治療や補給には使用しないでください。
また、現在他の薬を使用していて、この薬を併用する際には、現在使用している薬を薬剤師や登録販売者にお知らせください。
用法・用量は、薬の効果と安全性の両面から決められています。
ワンポイント解説
服用量と回数はこの薬の成分効果を維持できる、有効な範囲を逆算して設けています。1日1回の服用は、毎日朝か昼か夕食いずれかの飲みやすい食後を決め30分以内に飲むようにしましょう。
製品に含まれる成分がすべて表示されています。
ワンポイント解説
成分量は1日の最大服用量を表示しています。従って、症状が少しつらいからといって勝手な判断で増量するようなことは避けてください。
副作用を防ぐために薬の服用量、回数は必ず守りましょう。
製品の保管方法について書かれています。
ワンポイント解説
この薬には「要冷蔵」の記載がないので、冷蔵庫での保管の必要はありません。
また使用期限を過ぎた錠剤の廃棄は紙に包んで可燃ごみとして、容器や包装は自治体の指示に従って処分してください。
製品の販売会社や製造会社が書かれています。
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