症状別対策BOOK
見直すべき生活習慣や、上手な薬の活用法など、腸のトラブルの対処法をご紹介します。
便秘・下痢
ちょっとした下痢のときには、市販の整腸薬を飲むのも良いでしょう。また運動やマッサージを試してみるのも良いかもしれません。ただし腸の病気が原因のケースもありますので、つらいようならあまり無理をせずに医師に相談してください。
まず食習慣から見直してみましょう。栄養バランスや規則正しい食事を心掛け、それでも改善がみられない場合には、市販の便秘薬を少量から使ってみましょう。
ひとことで便秘薬と言っても、たくさんの種類があります。その効き方も、腸の運動を活発にするもの、便に水分を与えるもの、便のかさを増すものなど、さまざまです。便秘の症状は、人それぞれ個人差があるので、薬剤師の先生に相談したり、サンプルで試したりして、自分に合うものを探すようにしましょう。
とくに、自然に近いお通じを期待する人や、便秘薬を初めて飲む人は、効きめがおだやかな生薬の入った便秘薬を選ぶと良いでしょう。
また、便秘薬は、継続的に飲み続けていると、だんだん効きにくくなってきます。初めは量を少なめにし、必要なら、それから徐々に増やしていくようにし、症状がよくなってきたら、減らすようにしましょう。薬にばかり頼らずに、生活習慣の改善に努めることが大切です。
便秘を解消するために毎日できる簡単な運動と、排便を促すマッサージの方法です。
≪運動で腹筋をきたえよう!≫
始めは軽く。床に座って両足をのばし、両手を後ろにつきます。そのまま両足を30~50cm上げ、ゆっくり10まで数えてから下ろす。これを10回繰り返しましょう。
慣れてきたら、床に仰向けに寝て、「く」の字型に軽くひざを立てながら両手を頭の後ろで組み、上体を起こします。続けて10回が目標。
≪マッサージで排便を促そう!≫
食後3~5時間経ち、食べものが腸におりてきた頃、お腹の中を蛇行(だこう)する腸のかたちに合わせ、おへそを起点におなかのうえで「の」の字をえがくようにマッサージすると、排便がうながされます。20回程度を目安に。
腸のトラブルで悩む人の中には、腸の病気が元で便秘になっているケースもあります。次のような人は、医師に相談してください。
便秘・下痢