症状別対策BOOK

肌のトラブルの原因

多くの人を悩ます肌のトラブルのメカニズムと、具体的なトラブルの原因をご紹介します。

皮膚トラブルのメカニズム

皮膚トラブルの原因は、体の「外側」からの原因と、「内側」からの原因に分けられます。「外側」からの原因としては紫外線を始めとして、気温、そしてエアコンなどで乾燥した空気、さらには環境の汚染、化粧品によるトラブルなどが挙げられます。

「内側」からの原因で、なによりも一番よくないのが「偏食」などによる栄養のアンバランスと、その結果としての皮膚に不可欠なビタミン類の欠乏です。それから仕事のストレス、睡眠不足、疲労の蓄積などもよくありません。
また、体の中に入った有害なものを解毒する働きを持つ肝臓の具合が悪いと、肌あれや吹き出物などさまざまな皮膚トラブルの原因となるし、胃腸の働きが弱くなるととった栄養がうまく吸収されないので、皮膚の健康にもさまざまな影響を及ぼすようになります。もちろん、便秘も肌の大敵です。

具体的な肌のトラブルとその原因

にきび・吹き出物

脂質や糖質のとり過ぎ、ビタミン不足、生理前や睡眠不足によるホルモンバランスのみだれによって、過剰に分泌された皮脂が、古い角質や汚れとともに毛穴に詰まり、そこに細菌が感染して炎症をおこすことでできます。

しみ・そばかす・日焼

しみ・そばかすの元になる「メラニン」は、肌の基底層にある色素細胞が紫外線などの刺激を受け、活性化することでつくり出されます。
元々メラニンは、紫外線から体を守る働きをするものですが、紫外線を浴び過ぎると過剰につくられてしまいます。色素細胞が活発に働き始めると、紫外線を浴びていなくてもメラニンをつくり続けるので、放っておくとしみ・そばかすが濃くなってしまうのです。

肌あれ・カサつき

空気の乾燥や睡眠不足、ストレス、便秘、ビタミン不足などが原因となり、角質層のキメが壊れ、保水能力が低下して起こります。

しみ・そばかす

紫外線の他に、にきび・吹き出ものによる刺激、また、メイクのとき肌をこすり過ぎたりする物理的刺激で色素細胞が活性化してしまい、メラニンが過剰につくられることでできます。

日焼け

紫外線によって、肌が赤くなったりヒリヒリするなど炎症がおきている状態。肌が黒くなるのは、メラニンが過剰につくられて、黒い色素が沈着したためです。

しわ

角質層の保水能力が低下して、柔軟性がなくなったために一時的にできる表皮性のしわ(乾燥じわ)と、紫外線の浴び過ぎや老化などが原因で、肌のハリを保つコラーゲンが減ってしまったためにできる真皮性のしわ(老化じわ)があります。

くま

睡眠不足や目の疲れなどで、血液の循環が悪くなって起こります。目の下の皮膚は表皮が薄く、毛細血管も透けて見え易いため、血行が悪くなると、黒っぽい「くま」となってあらわれるのです。

たるみ

水分がなくなって、肌のハリや弾力が失われ、皮膚と筋肉との結合がゆるむことで起こります。

むくみ

寝る前に水分をとり過ぎたり、塩分の多い食事をとったりすると、翌朝、水分が体に残り、目や顔がむくむことがあります。