症状別対策BOOK

肌のトラブルの予防法

日々の食事や生活習慣など、トラブルから健康な肌を守るための予防法をご紹介します。

健康な肌は、体の内側からつくる

“肌は体のカガミ”といわれるように、目に見える場所ですから、肝臓や胃腸など内臓の健康状態を敏感にうつしだします。美しい皮膚を保つには、まず体の健康に気を配ることや十分な睡眠、そして適度の運動や休養でストレスを発散することはもちろんですが、一番大切なことはやはり栄養のバランスを考えた規則正しい食生活です。

バランスの良い食事をとる

肌の健康には、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミンなどの栄養素が欠かせません。
偏った食事やビタミン不足は、肌あれなどの原因になります。ファーストフードやインスタント食品、甘いもののとり過ぎには注意しましょう。

便秘にならないように

便秘になると、本来排泄されるべき有害な物質が腸から取り込まれてしまうため、肌のトラブルに繋がり、とくに、にきび・吹き出ものを悪化させるといわれています。
水分と食物繊維(しょくもつせんい)、そして腸の働きをスムーズにする乳酸菌をとると良いでしょう。

睡眠をよくとる

肌の新陳代謝は、主に夜行われます。午後10時から午前2時にかけてが肌の細胞を最も活発にさせる時間帯です。夜ふかしには十分気を付けましょう。

空気の乾燥に気を付ける

乾燥した空気は、肌の老化を早め、カサつきやしわをつくるなど、肌の大敵です。とくに冷暖房による乾燥は、肌に大きなダメージを与えます。毎日のスキンケアで、水分をたっぷり補うよう心がけましょう。

アルコールやタバコは控えめに

アルコールをとり過ぎると皮脂が過剰になり、にきび・吹き出ものの原因になります。また、肌の健康に必要なビタミンCが、アルコールを分解するために消費されるというデメリットも。喫煙もビタミンCを消費し、肌の血液の流れを悪くしてしまうので控えめに。

ストレスをためない

精神的なストレスは自律神経を刺激して、血行を悪くするなど肌に悪影響を及ぼします。疲れが残らない程度の運動などで、ストレスを解消するとともに、血行をよくして肌の新陳代謝を高めましょう。

スキンケアのポイント

洗顔をきちんとする

1日中、外にさらされた肌はとても汚れています。
余分な皮脂、古い角質、化粧品やホコリなど、毛穴にたまった1日の汚れをしっかり取り除くことが、肌の新陳代謝やにきび・吹き出ものの予防には欠かせません。
クレンジング剤でメイクを落とし、その後、洗顔料を使ってぬるめのお湯でていねいに汚れを洗い流しましょう。

保湿を心がける

肌のうるおいを保つためには、水分や油分を補給することが大切です。洗顔後は化粧水で水分を補給し、口元や目元など皮脂が足りない部分には、乳液やクリームを補うようにしましょう。

紫外線から皮膚を守ろう

しみ・そばかすだけでなく、肌の老化やしわの原因にもなる紫外線。日傘や帽子はもちろん、日焼けどめクリームや紫外線をカットする効果のあるパウダーファンデーションなどの化粧品も上手に使うと良いでしょう。
とくに午前10時から午後2時にかけては、紫外線が最も強い時間帯なので、外出時だけでなく、ベランダで洗濯物を干すときなどのわずかな時間でも十分な注意が必要です。