【プチメモ】胃薬の市販薬に加わった新しい選択肢「PPI」
胃の不調は、症状の現れ方や原因が人によってさまざまで、一人ひとりの症状に合った適切な対処法や胃薬を選ぶことが重要となります。
近年、病院で処方されていた医療用医薬品の一部が、セルフメディケーション※の推進により、ドラッグストアなどで購入できる「OTC医薬品」として転用(スイッチOTC化)され、市販薬の選択肢が広がっています。胃薬の分野でも、1997年にH2ブロッカー、2025年には「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」という新しい薬がスイッチOTC化されました。
※セルフメディケーション:自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること
▼H2ブロッカーの作用

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- H2ブロッカー:胃酸の分泌には主にヒスタミン、ガストリン、アセチルコリンの3つの物質が関与しています。H2ブロッカーはそのうち、ヒスタミンの結合先であるヒスタミンH2受容体をブロックすることで胃酸分泌を抑え、胃酸が原因で生じる胃の不調を改善します。服用後、効果をすばやく実感しやすいため、急な胃の不調に対処したい方に向いています。
▼PPIの作用

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- PPI(プロトンポンプ阻害薬):胃酸を分泌する最終段階である「プロトンポンプ」に直接作用し、胃酸の分泌を元から抑えることで、胃酸が原因で生じる胃もたれ、胸やけ、胃痛といった胃の不調を改善します。作用時間が長いため、胃の不調を1日1回の服用で24時間コントロールしたい方に向いています。
◆PPIを購入・使用する際の注意点
なかでもPPIは2025年にスイッチOTC化された胃薬です。医療用医薬品から一般用へ転用されて期間が浅く、購入時の対面ないしオンラインでの指導と情報提供が義務であるため、「要指導医薬品」に該当し、販売時に薬剤師による説明を受ける必要があります。
要指導医薬品のうち、PPIのように「特定要指導医薬品※」に該当しないものは、ドラッグストアや薬局でだけでなく、薬剤師の判断によりオンライン服薬指導による必要な情報提供などを行ったうえで、インターネット販売も可能(2026年5月より)です。
※特定要指導医薬品:2025年の薬機法改正で新設された、市販薬の販売に際し指定の研修を修了した薬剤師による指導や薬剤師の面前での服用などが必要とされる薬の区分。インターネット等での通信販売は禁止されており、現在緊急避妊薬のみが該当。
なお、購入の際は、以下のようなチェックシートを用います。
チェックシート例:胃腸薬(プロトンポンプ阻害薬)タケプロンsチェックシート