暴飲暴食をしたり、消化しにくいものを食べると、消化不良になり胃もたれが起こることがあります。とくに脂っこいものは胃から十二指腸への排出が遅いので、胃もたれを起こしやすくなります。またアルコールやタバコ、香辛料、果汁、炭酸飲料のとりすぎも胃もたれの原因になります。
胃の排出機能の低下
運動不足や加齢によって、胃の排出機能が弱まると、食べ物が長い時間胃に滞留することになりますから、胃もたれを引き起こしやすくなります。またタバコに含まれるニコチンも、胃の排出機能を低下させます。
ストレスによる自律神経の乱れ
ストレスを受け続けると胃や十二指腸の働きをコントロールしている自律神経が乱れ、胃から十二指腸への排出の役割を果たすぜん動運動に異常をきたすことがあります。それにより、排出機能が低下して胃もたれを引き起こします。
胃の粘膜を傷つけるピロリ菌
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃の強い酸の中で生息する細菌です。このピロリ菌は胃酸から身を守るために常にアンモニアを出し続けています。ピロリ菌が粘膜を傷つけるメカニズムには多くの説があり、複数のメカニズムが絡んでいると考えられています。一つには、ピロリ菌が出すアンモニアが胃の粘膜を繰り返し傷つけ、慢性胃炎を繰り返し、胃もたれの原因になります。また、粘膜が直接胃から分泌される胃酸と消化酵素にさらされ、胃潰瘍に進行していくと考えられています。