水痘・帯状疱疹ウイルスのはじめての感染によって起こります。発熱と同時に、胸や腹部を中心として頭皮や粘膜にいたる全身に、かゆみのある赤い発疹があらわれます。発疹は2〜3mmの赤く小さなブツブツから始まり、中心に膿をもった水ぶくれ、そしてかさぶたへと徐々に変化します。これらの症状が混在してみられるのが特徴で、全てかさぶたになるには1週間ほど要します。
この疾患・症状に関連する情報はこちら。 水ぼうそう(水痘)(全身皮膚)
帯状疱疹(帯状ヘルペス)
体内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再び活性化して起こるのが帯状疱疹です。痛みをともなう小さな赤い水ぶくれが体の片側に帯のようにあらわれます。水ぶくれは1〜2週間で治まりますが、神経細胞が傷つけられることによって後遺症として神経痛が残ることがあります。日本人のほとんどが持っているウイルスですが、お年寄りや疲れが溜まっている人など、体の免疫が落ちてきたときに発症しやすくなります。
この疾患・症状に関連する情報はこちら。 帯状疱疹(帯状ヘルペス)(全身)
口唇ヘルペス
単純ヘルペスウイルスによる感染で一番多いのが、この口唇ヘルペスです。唇や口の周りに、ピリピリ、チクチクといった違和感を感じ、部分的に赤く腫れあがります。その1〜3日後に5mmほどの水ぶくれがいくつかあらわれます。水ぶくれがかさぶたになり、きれいになくなるまでに2週間ほどかかります。治っても再発を繰り返すことがあります。
性器ヘルペス
性交渉などによる単純ヘルペスウイルスの感染によって起こります。感染すると、男女ともに性器や肛門にむずがゆさがあらわれます。その後、痛みとともに小さな水ぶくれが生じます。この水ぶくれが破裂すると激しい痛みを感じ、そのために排尿や歩行が困難になることもあります。過労やストレス、性交渉などが引き金となって再発することが多く、8割の人が1年以内に再発するともいわれています。