原因物質に触れた部分だけに症状があらわれます。
かゆみをともない、じゅくじゅくして赤味をおびた斑点(はんてん)や盛り上がった発疹が出て、さらに進行して水疱(すいほう)ができたりかさぶたになることもあります。
その場合、痛みもともないます。毒性の程度や接触時間などにより症状は違ってきます。
洗剤の原液のように一度の接触でかぶれる場合もあれば、弱い刺激を何度も受けることでかぶれる場合もあります。かぶれるまでの時間は比較的早く、触った直後から、遅くとも次の日にはかぶれの症状が見られます。
アレルギー性接触性皮膚炎
症状のあらわれ方はさまざまです。
原因物質に少し触れただけで強くアレルギー反応を起こしてしまう人もいれば、何度も触れることでアレルギー反応を起こす人もいます。
そのため、かぶれが起こるまでの時間は比較的遅く、1〜7日後に皮膚の異常が起こってくるといわれています。
小さな吹き出ものをともなって赤く炎症を起こし、赤味をおびた斑点や盛り上がった発疹が出現し時間をかけて体に広がっていきます。かゆみをともないますが、かきすぎると皮膚がはがれたりただれたりする場合があります。
光接触(ひかりせっしょく)性皮膚炎
肌についている物質が光と反応することにより接触性皮膚炎を起こす疾患で、じゅくじゅくして赤味をおびた斑点(はんてん)や盛り上がった発疹、水泡(すいほう)などが生じ、かゆみをともないます。アレルギー性のものと非アレルギー性のものがあります。
おむつ皮膚炎
おむつのあたる場所に起こる接触性皮膚炎のことで、最初はおむつのあたる場所が赤くなり、次第に赤いぶつぶつができたり皮膚がむけたりします。
悪化すると膿(うみ)をもった小さなぶつぶつや薄い膜状の皮膚がはがれたりすることがあります。赤くただれ、皮膚がはがれたりすると患部に触れられるだけで痛いので、赤ちゃんや高齢者がおむつを替えることを嫌がるようになります。
手湿疹
水や石けん、洗剤の刺激などによって起こる手荒れのことです。
主な症状は、肌の乾燥や小さなブツブツの発疹、ひび割れなどです。きき手の親指や人差し指、中指などよく使うところから症状があらわれ、手のひら全体に広がっていきます。
水仕事の多い主婦に多くみられるため、主婦湿疹とも呼ばれています。