仕事などによる精神的なストレスや過労が原因となり、自律神経がバランスを崩して起こる胃炎です。ストレスによって、自律神経がバランスを崩すと胃酸が過剰に分泌され、気分がふさぐ、のどがつかえる、胸やけがする、胃が痛むなどの症状を引き起こします。
胃食道逆流症(GERD)、逆流性食道炎
胃食道逆流症は、増加傾向にある疾患で、暴飲暴食の習慣や加齢、肥満などが原因で胃酸や胃の内容物が逆流し、のどのつかえ感や胸やけを起こす疾患です。胸やけは、とくに食後に起こりやすくなります。肥満傾向にある人や、腰が曲がり背中が丸くなったお年寄りに多く見られます。胃食道逆流症は食道の炎症がみられない疾患のことをいいますが、食道の炎症をともなう場合は逆流性食道炎といい、胃切除手術を行った人によくみられます。
咽頭炎
ウイルスや細菌などによってのどの粘膜に炎症を起こす急性咽頭炎は、のどの粘膜が赤く腫れ、のどのつかえ感の他に、のどの痛みや頭痛や発熱をともなう場合もあります。急性咽頭炎を繰り返すと、慢性咽頭炎に進行することがあります。強い痛みや発熱はなくなりますが、のどに異物感が続き、物を飲み込むときに痛みを感じることもあります。
扁桃炎
細菌感染により引き起こされる炎症で、のどの奥の扁桃が真っ赤に腫れあがり、悪化すると膿を持ちます。39〜40℃の高熱と、のどの激しい痛みやつかえ感、物を飲み込むときの異物感、全身の倦怠感があらわれます。さらに感染が広がると、首のリンパ腺に腫れや痛みが出ることもあります。
気管支喘息
アレルギーによる気管支の炎症や、アレルギーによって気道が過敏になって狭くなる症状があらわれると、息が苦しくなる発作を繰り返します。喘息の発作時には、のどのつまる感じがあらわれ、次いでせき、たん、ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音(喘鳴・ぜいめい)、呼吸困難が続きます。息を吸うときより吐き出すときの方が苦しくなるのが特徴です。
うつ病
特別な疾患がないのに、だるさや疲れがとれず、気力が低下したり、落ち込んだりして興味や楽しい気持ちを失い、それを自分の力で回復するのが難しい状態に陥るのがうつ病です。食欲の減退、睡眠障害、集中力の低下をはじめ、体の動きが鈍ったり、逆にイライラして焦る気持ちが強くなったり、疲れが激しくなるなど、心と体の双方に症状があらわれます。