覚える・思い出す——当たり前の「記憶」を、実はビタミンB1が陰で支えています。欠乏すると、ビタミンB1補給を行っても長く尾を引くダメージが…その正体とは?
※この記事は『ビタミンB1欠乏はなぜ記憶障害を招くのか?海馬に起こるダメージをわかりやすく解説』の概要です。
記憶の中心を担うのが、脳の奥にある「海馬(かいば)」です。海馬は絶えず記憶を保存し続けるため、莫大なエネルギーを必要とします。脳の主なエネルギー源は糖(グルコース)で、その糖からエネルギーを産み出すのに欠かせないのがビタミンB1です。
ビタミンB1が長期間不足し、重度な欠乏状態となると、海馬に十分なエネルギーを供給できず、深刻な記憶障害を招きます。緊急治療が必要な「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」はその代表例で、アルコール多飲などでも発症リスクがあります。
喜田先生の研究では、マウスを一時的にビタミンB1欠乏状態にし、その後通常食で回復させても半年以上記憶障害が続きました。海馬の機能を確認する3つの記憶テスト(恐怖体験/空間/相手のマウスを覚える)すべてで、明確な記憶機能の低下がみられたのです。
こうした海馬のダメージを防ぐには、ビタミンB1を含む食品を毎日バランス良く摂ることが基本です。特にお酒や糖質を多く摂る人はビタミンB1の消費量・必要量が増えるため注意しましょう。ビタミンB1の弱点を改良したフルスルチアミンは体内に吸収されやすく全身に行き渡りやすいため、食事が不規則な時に活用するのがよいでしょう。
詳しくは元記事でチェック!
