ガルガル期

ガルガル期とは、産後のホルモンバランスの乱れにより、イライラする、怒りっぽくなる、攻撃的な態度をとるなど、精神状態が不安定になる時期のことです。動物のメスが、産後子どもを守るために威嚇行為をする声から連想して名付けられたともいわれ、SNSを中心に使われるようになりました。「マタニティーブルー」の一種ともいわれています。

ガルガル期はさまざまな要因によって起こります。まず、産後24時間体制の育児などの生活・環境の変化です。陣痛・母乳分泌を促すオキシトシンの分泌(攻撃的になる)や、妊娠を持続させるエストロゲンの減少(不安を感じやすくなる)といった産後のホルモンバランスの変化も、ストレスや攻撃性を強める原因になります。

ガルガル期の時期や期間は個人差が大きく、産後すぐに始まる人も数か月後の人もいますが、一般的には産後3か月以内が多いようです。期間は2週間ほどから、1年以上続く人もいます。

対処法は不安や悩みを一人で抱え込まないことや、ストレスの軽減が大切です。まずはパートナーに理解を求め、育児や家事に協力してもらいましょう。周りの人の力を借りる、託児サービスを利用する、地域の産後支援サービスに相談するなど、頼れるものは頼って、定期的にリフレッシュする時間を確保しましょう。

イライラがひどい、激しい落ち込みや憂うつな気持ちが長引く場合は、産後うつの可能性もあるので、専門医や地域の保健センターに相談してみましょう。

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