症状別対策BOOK
風邪とインフルエンザの基礎知識と、違いを見極めるためのポイントをご紹介します。
風邪・インフルエンザ
実は風邪とは、ひとつの病気を指す正式な病名ではありません。異なった病原体が鼻やのどなどに取りついて起こるさまざまな症状を、ひとくくりにして「風邪」と呼んでいるだけなのです。
急に体が冷えるとくしゃみが出たりしますが、寒さの刺激で、鼻やのどの粘膜が反応を起こし、よく似た症状が現れることがあります。この場合、症状はすぐに治まりますし、熱が出ることもありません。しかし、その結果、粘膜が炎症を起こすと病原体が取りつきやすくなり、引き金となって本当に風邪をひいてしまうことがあります。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、せき、のどの痛みなどの局所症状。症状は比較的軽く、普通は3日以内、長くても1週間程度で治ります。熱はないか、出ても37~38℃くらいです。
発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感(けんたいかん)などの全身症状がいきなりあらわれるのが特徴で、多くの場合、激しいせきをともないます。鼻水は後から続きます。症状は重く、感染から1~2日の潜伏期間をおいて、3日目頃から急激に悪化、熱は40℃前後に及ぶこともまれではありません。
流行中に40℃近い高熱が出たら、まずインフルエンザとみて間違いないでしょう。
風邪・インフルエンザ