症状別対策BOOK
風邪・インフルエンザにかからない体をつくるための、日常生活での心得や予防法をご紹介します。
風邪・インフルエンザ
風邪は、せきやくしゃみを浴びるだけでなく、かかった人の鼻水や唾液がついた手で自分の鼻や口の粘膜に触れるとうつるため、ていねいなうがいや、石けんを使っての手洗いが効果的です。
とくにうがいは、ウイルスに荒らされた粘膜に、さらに細菌がとりつく「2次感染」を防ぐため、重症化予防としての意味もあります。また、鼻や口を覆って接触を避けるという意味や、鼻の中の温度と湿度を保つという意味で、マスクには、感染を予防する一定の効果が期待できます。
インフルエンザはウイルスがいる空気を吸い込むだけでもうつるため、効果は限定されますが、帰宅後すぐの手洗いは大切です。もちろん、うがいも欠かせません。
また、マスクは、ウイルスがマスクの織り目を楽に通過してしまうので、大きな効果は期待できませんが、かかった人が他の人にうつすことはある程度避けられますし、冷たく乾燥した空気から、のどや鼻の粘膜を守るのには役立ちます。
睡眠不足からくる疲れとストレスは、風邪に対抗する免疫の働きを弱めます。
栄養の偏りや食べすぎは、体の調子を崩します。お酒の飲みすぎも、同様です。免疫の力は、体の状態に左右されるもの。偏食・暴飲・暴食は控えるようにしてください。
適度な運動は体の調子を整えます。また、乾布まさつで皮膚を鍛えるのも効果的。寒さの刺激に強くなります。
あまり厚着をしていると、寒さに対する抵抗力がつきません。といって、無理な薄着は逆効果。
あらかじめ習慣づけておかなければ、万全の予防策とはいえません。「流行り始めてからで十分じゃないか」、と思っている間に、うつってしまうこともあるのです。風邪は季節を問いません。
ウイルスを持っている人のせきやくしゃみの飛沫(ひまつ)を吸い込んでうつることがよくあります。
とくに乾燥したところでは、空気中に飛び散ったウイルスが長時間生きているため、感染する確率も高くなります。
タバコは血管を収縮させ、血液の流れを悪くするだけでなく、のどや肺に軽い炎症を引き起こし、ウイルスに対する抵抗力を弱めます。もちろん、ひいてしまったときには絶対禁煙です。
風邪・インフルエンザ