症状別対策BOOK
風邪・インフルエンザに関する気になる疑問にお答えします。
風邪・インフルエンザ
普通の風邪なら、5分間ほど湯ぶねで温まり、湯冷めしないよう、さっと上がって着替えれば、むしろ良い効果があるといえます。髪などを洗うのは、体が冷えてしまうので、症状が軽快するまでは控えましょう。なお、インフルエンザで高熱が出ているときは、入浴は避けてください。
風邪のときはエネルギーを消耗するので、ビタミンCが不足しがちになります。風邪のときは、すすんでビタミンCをとるようにしましょう。
風邪やインフルエンザにかかると、体の抵抗力が弱まります。そのため、他の病原体(とくに肺炎など、呼吸器の病気の元となる細菌)の侵入を受けやすくなったりして、さまざまな病気を併発する恐れが出てくる、ということです。
一度風邪をひくと、その原因のウイルスに対する免疫がつきます。成長して風邪の経験を積んでいけば、免疫の“コレクション”も豊富になります。子供がよく風邪をひき、大人になるとあまりひかなくなるのは、主にそんな「経験の差」があるからなのです。
ただ、インフルエンザウイルスは、毎年、少しずつ変異を重ねるので、一度かかってついた免疫も、すぐに“流行遅れ”になり、有効性がなくなってしまいます。
お風呂上がりに体温は急激に低下します。このとき薄着やはだかでいると体が冷えてしまいます。体が冷えると神経が刺激され、その反応によって粘膜に炎症が起こります。炎症が起きている粘膜は、ウイルスに対する抵抗力も弱くなっています。また、そうした神経の刺激は免疫の働きを弱めることが知られています。
汗はふつう、風邪の治りかけに出てくるものです。しかし、無理に汗をかこうとすると、体力を消耗し、かえって症状を悪化させる恐れがあります。汗をかいたときには、体が冷えないようにふきとることと、こまめに着替えることを忘れないでください。
東洋医学では、汗をかくと毒気が抜けると考えているようですが、科学的な根拠はまだ説明されていません。
睡眠中は、いくぶん体温が低くなります。しかし電気こたつは一晩中、体温より高い熱を出し続けるため、これが、体にとってストレスになり、体調が崩れてしまいます。風邪をひく原因のひとつにはなるかもしれません。
風邪・インフルエンザ