症状別対策BOOK
頭痛には、薬を用いることが多くあります。正しい薬の使い方など対処法をご紹介します。
頭痛
頭痛には一般に、「解熱鎮痛薬」を用います。解熱鎮痛薬は、痛みをしずめ、熱を下げるなどの働きを持っています。とても身近な薬ですが、効果的かつ安全に用いるには、正しい知識を身に付けることが必要です。
最も一般的な形状。薬そのものの味がしにくく、携帯し易い。
お年寄りなど、錠剤を飲み込むのが苦手な人も服用し易く、飲む人に合わせて量を調整し易い。
水なしで噛んで飲める。
解熱鎮痛薬には、大きく分けて、非ピリン系解熱鎮痛薬、ピリン系解熱鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬の3つの種類があります。
その中に入っている成分もさまざまで、それぞれ異なった特徴を持っています。一般に解熱鎮痛薬は、なるべく空腹時を避けて飲むようになっています。中には空腹時でも飲める薬もあるので服用時期や、年齢、体の状態に合わせて、自分に合った薬を選ぶようにしましょう。
中枢神経系に作用し、痛みをしずめたり、熱を下げたりする作用があります。
痛みをしずめたり、熱を下げたりする作用があり、炎症を抑える作用もあります。
副作用として、発疹(ピリン疹)を起こすことがあります
ステロイド剤ではない、炎症を抑える作用を持つ薬です。痛みをしずめたり、熱を下げたりする作用もあります。
服用により、胃の調子が悪くなることがあります。
解熱鎮痛薬には、主成分の他に、その働きを補助する他の成分が配合されているものがあります。
痛みをしずめる働きを助けるために配合されていますが、眠気をもよおすことがあるので、自動車の運転時などには服用を避ける必要があります。
痛みをやわらげる働きを助けます。
解熱鎮痛薬を購入するときは、次のことをお店で伝えましょう。
解熱鎮痛薬は、毎日飲み続けると、胃の調子が悪くなったり、逆に頭痛をこじらせてしまったりすることがあります。服用頻度は、月に10日くらいまでに留めましょう。
解熱鎮痛薬を毎日のように飲むと、かえって頭痛(薬剤誘発性頭痛)を引き起こす恐れがあるので、気を付けましょう。
解熱鎮痛薬の多くは、痛み始めの頃に飲む方がより効果を発揮します。
痛みの背後に、何らかの病気が潜んでいる恐れがあります
ジワジワと締め付けられるような痛みをやわらげたり、防いだりするのに効果的なツボと体操を紹介します。
肩こりなどから起こる頭痛(緊張型頭痛)に効くツボ「天柱(てんちゅう)」を押します。
うなじの筋肉の両縁(へり)を下から上になぞっていき、頭の骨につきあたったところにあるのが天柱。
押して気持ちが良いポイントに中指をあて、親指以外の四本の指を添えて、数分間、左右に往復させます。
ほんの1~2分でできる簡単な体操です。
頭痛の原因の一つである肩や首すじのこりを防ぐため、1日に数回、仕事などの合間にやってみてください。
1.肩を上げ下げする(10回程度)
2.首を前後左右にまげる(10回程度)
3.首を回す(10回程度)
4.手のひらで前頭部、側頭部、後頭部をマッサージする
5.すじをトントンたたく
頭痛