※以下の疾患は、医師の診断が必要です。
心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。
胃もたれが続く場合は病気の可能性も考えられます。
胃もたれの症状をともないやすい病気には以下のようなものがあります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃酸や消化酵素によって、胃や十二指腸の壁が深く傷つけられてしまう病気です。
胃の中には、食べ物と一緒に細菌なども入り込んできます。それらを消化したり殺菌したりするために、胃酸や消化酵素を含んだ胃液が分泌されます。正常な状態であれば、胃酸や消化酵素と同時に胃粘液が分泌され、胃や十二指腸の粘膜が傷つかないよう保護されます。しかし何らかの原因でバランスが崩れると、潰瘍(ただれ)ができやすい状態になってしまいます。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍ができると、お腹の上やみぞおちのあたりに鈍い痛みを感じる他、嘔吐、吐き気などの症状があらわれます。
逆流性食道炎
逆流性食道炎は胃食道逆流症の分類の一つで、主に胃酸が食道に逆流することにより、胃もたれ、胸やけ、呑酸(酸っぱい液体が上がってくる感じ)、喉の違和感、声のかすれ、せきなどの不快な自覚症状があらわれたり、食道の粘膜がただれて炎症が起きたりします。
命に関わるような病気ではありませんが、不快な症状によって日常生活の質(QOL)が低下することがあります。そのため思い当たる症状がある場合は、医療機関の受診をおすすめします。受診の目安は後ほどご紹介します。