アレルギーの原因物質が体内に侵入して、アレルギー反応を引き起こし、鼻の粘膜に炎症を起こします。突然、発作のようなくしゃみが続いたり、水のような鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。アレルギー性鼻炎にはハウスダストが原因の通年性と花粉が飛散している時期に起こる季節性があります。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、アレルギーの原因となる異物が結膜に入ることで目に充血や強いかゆみが起きる疾患です。結膜がむくんで白目の部分がブヨブヨになることもあります。ハウスダストが原因の通年性のものとスギなどの花粉が原因の季節性のもがあり、最近ではコンタクトレンズの汚れが刺激になって起きることもわかってきました。
アトピー性皮膚炎
ハウスダストや食べ物などの原因物質によって引き起こされるアレルギー疾患です。乳幼児期は、顔や頭、耳のなどの皮膚がジクジクして赤く腫れ、小児期以降では皮膚がカサカサに乾き、硬くなります。強いかゆみをともなうため、かくことで皮膚に傷がつき、細菌に感染して悪化することがあります。思春期ごろに治まる人が多いのですが、成人以降も続くと慢性化することがあります。
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気管支喘息(小児)
発症のピークは1〜2歳で、約8割が未就学期に発症します。症状は、喘息発作時の激しい咳き込み、とくに息を吐いたときの息苦しさですが、息をするたびにのどや胸から「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という狭まった気道を息が通るときの音が特徴的です。約7割は大人になるまでに治まるものの、一度治って再発することもあるので、注意が必要です。
気管支喘息(成人)
長引く風邪だと思っていたら、喘息といわれることがよくあります。成人の気管支喘息はアレルギーによる気道の慢性的な炎症で、少しの刺激に反応して悪化し、気道が狭くなって息苦しくなります。これが発作で、他に息をするたびに「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という呼吸音と激しい咳き込み、粘り気のある痰、息苦しさなどの症状があります。