風邪の原因となるウイルスの潜伏期間とは?風邪を発症しにくい体を作るための対策も紹介

風邪の原因となるウイルスの潜伏期間とは?風邪を発症しにくい体を作るための対策も紹介

風邪の原因となるウイルスの潜伏期間はどのくらい?「風邪は万病のもと」ともいわれ、風邪をきっかけに、別の病気にかかってしまったり、基礎疾患がある人はそれが悪化してしまったりすることも。自分や家族が風邪を発症してしまったときは、家族間で感染を広げないための対策も考えなくてはいけません。本記事では、風邪の原因となるウイルスの潜伏期間や、風邪を発症しにくい体を作るための対策について紹介していきます。
山本 舜悟 先生

監修

山本 舜悟 先生 (大阪大学大学院医学系研究科 変革的感染制御システム開発学 寄附講座准教授)

風邪の原因となるウイルスの潜伏期間とは?

自分が風邪を発症してしまったとき、家族や友人など、身近にいる人への感染はできるだけ抑えたいですよね。では、どの程度の期間、感染対策をとれば良いのでしょうか。

風邪とは、体内に侵入した微生物が影響を及ぼすことにより発症する感染症です。風邪の原因となる微生物はウイルスがほとんどで、その種類は200種類にも上るといわれています。ウイルス以外では、マイコプラズマなどの細菌も風邪の症状を引き起こします。医学的には、ウイルスや細菌によって風邪の症状が現れる感染症のことを「風邪症候群」と呼んでいます。

微生物(風邪では主にウイルス)が体内に侵入してから症状が現れる(発症する)までの期間のことを「潜伏期間」といいます。潜伏期間の長さは、ウイルスの種類やそのときの体調などによって異なります。また、同じウイルスに感染しても、場合によっては発症せずに済むこともあります。食事や運動、喫煙、睡眠などの生活習慣が、風邪の発症や重症化のリスクと関連があるともいわれています。

風邪の原因となるウイルスの種類と潜伏期間

風邪の原因となるウイルスには、どのような種類があるのでしょうか。以下のようなウイルスが風邪の主な原因として挙げられます。

<風邪の原因となるウイルスの種類・潜伏期間・感染した場合の症状>

ウイルス 潜伏期間 主な症状
ライノウイルス 半日~2日程度(長くて7日) くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のど(喉)の痛み、せき(咳)、発熱など
コロナウイルス
※ここでは、通常の風邪の原因となる、いわゆる「旧型コロナウイルス」のことを指す
3日程度(詳しくは不明) 鼻水、鼻づまり、のど(喉)の痛み、せき(咳)、下痢など
アデノウイルス 5~7日程度(長くて10日) 発熱(高熱)、頭痛、腹痛など(子どもの場合、のど(喉)や結膜の炎症を伴うことも)
RSウイルス 3~5日程度 (長くて6日) 鼻水、発熱などの軽いものから重い肺炎までさまざま
ヒトメタニューモウイルス 4~5日程度(長くて6日) RSウイルスと同様(無症状の場合も多い)
パラインフルエンザウイルス 2~5日程度(長くて6日) せき(咳)、発熱など
コクサッキーウイルスA6A16、エンテロウイルス71EV71)、コクサッキーウイルスA10 3~5日程度(長くて6日) 口の中や手足などへの水疱性発疹、発熱など

ライノウイルス

風邪の原因として最も頻度が高いと考えられているウイルス。潜伏期間は半日~2日程度(長くて7日)とされています。
発症した場合、くしゃみや鼻水、鼻づまり、のど(喉)の痛み、せき(咳)など、いわゆる風邪の諸症状が現れて、発熱することもあります。これらの症状は2~3日目にピークとなり、7~10日経過するとほとんど消失します。

コロナウイルス

風邪の原因の5~30%を占めるとされているウイルス。コロナウイルスは2019年に世界的大流行となった新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が発生する前から風邪の原因ウイルスとして広く蔓延しており、2~3年に1度、流行を繰り返しています。潜伏期間は3日程度の場合が多いようですが、詳しくは不明とされています。
発症した場合、鼻水、鼻づまり、のど(喉)の痛み、せき(咳)、下痢などの症状が現れますが、いずれも軽いものといわれています。
なお、新型コロナウイルスによる感染症である「COVID-19」も呼吸器を中心に症状が現れる感染症ですが、依然として重症度が高いケースも多く、現状では通常の風邪と別の扱いをされています。新型コロナウイルスの潜伏期間は、広く流行したオミクロン株※1では多くの人が2~3日程度(長くて7日)がほとんどです。

※1 オミクロン株:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株の一つ。細胞の受容体に結合しやすく、感染力が高いとされている。

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アデノウイルス

風邪の原因となるウイルスの中でも比較的症状が重く、高熱や頭痛、腹痛などを引き起こすことがあるウイルス。潜伏期間は5~7日程度(長くて10日)とされています。
子どもではのど(喉)や結膜の炎症を伴う「咽頭結膜熱」として発症することもあります。プールでの接触やタオルの共用によって感染することがあり、プール熱と呼ばれたこともありました。しかし、近年ではタオルの共用が減ったなどの理由からプール利用による集団感染の報告は見られなくなってきています。

RSウイルス

RSとは呼吸器合胞体(respiratory syncytial)の頭文字で、ウイルスとしての正式名称は、ヒトオルソニューモウイルス。潜伏期間は3~5日程度(長くて6日)です。以前は夏から流行し始めて秋にピークになる傾向がありましたが、最近は春から初夏にかけて増え始めて夏にピークがみられるようになり、流行する季節が変化してきています。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が感染するウイルスで、その後何度も感染と発病を繰り返すといわれています。症状としては鼻水、発熱などの軽い風邪のようなものから重い肺炎までさまざま。特に、生後6ヵ月以内に感染した場合は重症化しやすいことが知られています。このRSウイルスに対しては最近、60歳以上の人や妊娠24〜36週の妊婦を対象とするワクチンが実用化されました。

ヒトメタニューモウイルス

RSウイルスとタイプ(構造)が似ているウイルス。潜伏期間は4~5日程度(長くて6日)です。春~初夏に流行することが多いとされていますが、夏に検出される症例もあり、ウイルスは通年存在する可能性があるといわれています。
10歳までにほぼすべての子どもが感染し、その後も感染を繰り返します。RSウイルスと同様の症状を引き起こしますが、無症状の場合も多いようです。ただし、乳幼児では重症化することがあります。

パラインフルエンザウイルス

春や秋に流行することのあるウイルス。いわゆる「インフルエンザウイルス」と名前はよく似ていますが、全く別のウイルスです。潜伏期間は2~5日程度(長くて6日)です。
発症した場合、せき(咳)、発熱などの症状が現れます。再感染時は初回よりも軽症のため、免疫機能が正常な成人の場合、無症状のこともあります。なお、ウイルスは1~4型の4タイプがあり、そのうち3型は肺炎や細気管支炎※2を引き起こすことが知られています。

※2 細気管支炎:乳児と生後24ヵ月未満の幼児の下気道を侵すウイルス感染症。

コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)、コクサッキーウイルスA10

子どもを中心に、手足口病として主に夏に流行する感染症の原因となるウイルス。潜伏期間は3~5日程度(長くて6日)です。
口の中、手のひら、足底などに水疱性発疹(すいほうせいほっしん)※3が現れます。熱が出ることもありますが、高熱になることはあまりありません。たいていは数日間で治るものの、まれに髄膜炎などの合併症が起きることがあり、特にEV71に感染した場合は、中枢神経系の合併症が起こりやすいことが知られています。なお、これらのウイルスの感染時に、手足口病の典型的な症状が現れないまま重症化することもあり、注意が呼びかけられています。

※3 水疱性発疹:皮膚の薄い膜の下に液体がたまってできる袋状の発疹のこと。

インフルエンザウイルスとの違い

インフルエンザウイルスは、人に感染するタイプとして大きくA~C型に分類されます。このうち大きな流行の原因となるのがA型およびB型で、日本では主に冬に流行します。インフルエンザは通常の風邪とは異なり、38℃以上の発熱や関節痛、全身倦怠感などの症状が感染後に急速に現れることや、そういった全身症状が強いことが特徴です。また、感染力が強く流行しやすいという特徴もあることから、通常の風邪とは別の感染症として扱われています。

インフルエンザウイルスの潜伏期間は短く、1~3日程度。通常の風邪の治療は、つらい症状を和らげる対症療法が基本であるのに対し、A型およびB型インフルエンザに対しては抗ウイルス薬があります。抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は平均約1日間短縮されるといわれています。この抗インフルエンザウイルス薬は、インフルエンザ患者と接触をした場合に発症を抑える目的で、重症化リスクの高い人は自費で処方を受けられることもあります。

しかし、インフルエンザをはじめとする感染症の予防には、ワクチン接種が基本です。流行シーズン前(インフルエンザならば秋口)のワクチン接種を心がけることが、感染後に発症する可能性を低減させたり、発症した場合の重症化を防いだりするうえで最も重要です。

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風邪の原因となるウイルスの感染経路とは

風邪の原因となるウイルスの感染経路は、主に空気を介する伝播(従来の空気感染および飛沫感染)と接触を介する伝播(従来の接触感染)の2つです。

空気を介する伝播では、せき(咳)やくしゃみなどによって、ウイルスを含む飛沫が一定の範囲内に拡散し、それを吸入または、それが鼻や口(のど)、目の粘膜に取りついて、そこからウイルスが体内に侵入することで感染します。

一方、接触を介する伝播では、ウイルスが付着している物を触った手にウイルスが付き、その手で目をこすったり、指を舐めたりしたときにウイルスが体内に侵入することで感染します。

これらの感染を防ぐためには、距離を置くこと、マスクの着用、適切な換気、手洗い、うがいのような基本的な対策が役立つでしょう。

子どもと大人の感染のしやすさの違い

風邪の原因となるウイルスの感染経路は子どもも大人も同じですが、子どもは保育園や幼稚園、学校などで集団生活をすることが多く、感染が拡大しやすい傾向があります。また、マスクを着けられない小さな子どもでは、よりこのようなことが起こりやすいと考えられます。そのため、子どもは、潜伏期間中の対策がより重要であるといえるでしょう。

風邪を発症しにくい体を作るための対策とは

ウイルスが鼻やのど(喉)などの粘膜に付着して体内に侵入しようとしても、体の免疫機能によりそれを抑えることができれば感染は成立しません。また、たとえ体内にウイルスが侵入したとしても、免疫機能によりウイルスの増殖を抑制して死滅させることができれば、発症を抑えることができます。しかし、これらの感染防御の仕組みが突破されてしまった場合、のど(喉)の痛みやせき(咳)、発熱といった、風邪の諸症状が現れ始めます。

身近にいる人が風邪を発症してしまった場合は、当然、普段よりも自分に感染するリスクが高まります。そのようなときに免疫機能を正常に働かせるためには、普段から生活習慣を整えておくことが重要です。

免疫機能を正常に働かせるために意識したい生活習慣

免疫機能を整え、風邪を発症しにくい体を作るためにも意識したい生活習慣の例を紹介します。

適度に運動をする

運動によって免疫機能が高まり、風邪を予防できるという研究結果が報告されています1)。いきなり運動を始めるのは大変という方も、帰り道は1駅分だけ歩いてみる、エスカレーターではなく階段を使ってみるなど、運動する習慣をつけることが大切です。

1) Hyun Kun Lee 1 et al, Korean J Fam Med. 2014 May;35(3):119-26. doi: 10.4082/kjfm.2014.35.3.119. Epub 2014 May 22, 風邪予防に対する運動の効果:ランダム化比較試験研究のメタ分析

睡眠時間をしっかり確保する

風邪を予防するための1日の睡眠時間は、7時間が理想とされており、6時間未満の場合は風邪を発症しやすくなるという研究結果も報告されています2)。日中の疲労を回復させ、免疫機能を整えるためにも、睡眠時間を確保するようにしましょう。

2) Aric A Prather et al, Sleep. 2015 Sep 1;38(9):1353-9. doi: 10.5665/sleep.4968, 行動学的に評価した睡眠と風邪に対する感受性

体重を管理する

肥満及び痩せすぎは、どちらも気道感染症の重症化リスクが高くなる3)といわれており、肥満は感染症の発症リスクも高い4)とする研究結果も報告されています。それらを防ぐためには、体重管理が重要です。太りすぎたり、痩せすぎたりしないよう注意しましょう。また、体重管理にはバランスの良い食事も大切です。

3) Joe-Ann S Moser et al, Influenza Other Respir Viruses. 2019 Jan;13(1):3-9. doi: 10.1111/irv.12618. Epub 2018 Dec 4, 低体重、過体重、肥満は、インフルエンザやその他の呼吸器ウイルスによる成人および小児の入院の独立した危険因子である

4) Livia Maccioni et al, BMC Public Health. 2018 Feb 20;18(1):271. doi: 10.1186/s12889-018-5172-8,肥満と呼吸器感染症のリスク:感染日記に基づくコホート研究の結果

なぜ普段からの対策が必要なの?

ウイルスの潜伏期間は、本人にはまだ症状が現れていないものの、その間にもウイルスが体外に排出され、他人を感染させてしまうことがあります。この点は、COVID-19が世界的大流行となったときに大きな問題となりました。新型コロナウイルスに感染すると、発症の1~2日前から他者に感染させてしまうことが、大流行の一因となったともいわれています。

通常の風邪のウイルスの場合においても、一般的には発症後に感染力が強くなるものの、発症前にも他者へ感染させることがあります。なお、インフルエンザの場合は、発症の24時間前から他者を感染させ得るとされています。

自分や他者への感染を防ぐためには、普段からの対策を心がけるようにしましょう。

感染対策をしてもうつってしまった場合は…

これまで紹介してきた感染対策をとっていても風邪を発症してしまったときには、早めの対処が必要です。ポイントは、体力の消耗を抑えること、栄養が不足しないようにすること、症状に合った薬を服用することです。

休養や睡眠をとり安静に過ごす

風邪を発症すると体がだるくなったり、眠くなったりすることがあります。これは、体のエネルギーがウイルスと戦うために使われていることの影響によるものと考えられます。

そのため風邪を発症したら、まずは安静にして睡眠をとり、体を休めましょう。そうすることで、余分な体力の消費を抑え、ウイルスと戦うために体が本来持っている免疫機能を発揮することができます。

水分や栄養を摂取する

風邪を発症するとエネルギー消費が高まるのにもかかわらず、食欲が低下したり、消化・吸収が悪くなったりします。そのようなときには、エネルギー源として使われやすい糖質を中心とする、消化の良いものを中心に食べてエネルギー需要を満たしましょう。また、新陳代謝を高めるタンパク質や、糖質からエネルギーを作りだす際に不可欠となる微量栄養素のビタミンB1も摂取したいところ。

一方、消化に負担のかかる脂質は控えめにした方が良いでしょう。例えば、おかゆ、うどん、白身魚、脂肪の少ない肉、豆腐、卵などを積極的に選び、脂肪の多い肉や油脂類は避けるようにしましょう。

これらに加えて、代謝機能を維持するための微量栄養素(ビタミンB1に加え、その他のビタミンやミネラルも含む)が不足しないようにし、また、発熱と発汗による脱水を防ぐため、こまめな水分補給も忘れずに行うよう心がけましょう。

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症状に合った風邪薬で対処する

風邪薬には、解熱、せき(咳)止め、鼻水の分泌を減らす、たんを減らす、炎症を抑えるといった作用を持つ成分が使われています。和らげたい症状に合わせた市販薬を服用したり、医療機関を受診し処方される薬を服用したりして、早めに対処するようにしましょう。

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風邪薬には、頭痛を和らげるという目的でカフェインが含まれていることが多いですが、ノンカフェインの風邪薬もあります。しっかり寝て早く治したいときは、カフェインを含まない市販薬を選ぶのも良いでしょう。

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風邪薬を選ぶポイント

風邪の諸症状にはどのような成分が効くのでしょうか。風邪薬には以下のような成分が含まれています。市販の風邪薬を選ぶ際には、和らげたい症状に合った成分が含まれているかチェックしましょう。

症状 成分(総称) 働き 代表的な成分例
発熱や頭痛 解熱鎮痛成分 発熱・寒気を緩和し、痛みを和らげる イブプロフェン、アセトアミノフェンなど
せき(咳)やたん、 のど(喉)の痛み 鎮咳成分 せき(咳)を和らげる ジヒドロコデインリン酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、ノスカピンなど
気管支拡張成分 気管・気管支を広げ、せき(咳)・たんを和らげる dl-メチルエフェドリン塩酸塩など
去たん成分 たんを排出しやすくする グアイフェネシン、L-カルボシステイン、ブロムヘキシン塩酸塩など
抗炎症成分 炎症を抑え、のど(喉)の腫れや痛みを和らげる トラネキサム酸、グリチルリチン酸など
鼻水・鼻づまり 副交感神経遮断成分 鼻水を和らげる ヨウ化イソプロパミド、ベラドンナ総アルカロイドなど
抗ヒスタミン成分 鼻水・鼻づまり・くしゃみを和らげる d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩など
交感神経興奮成分 鼻粘膜の充血や腫れを抑え、鼻づまりを和らげる プソイドエフェドリン塩酸塩など

なお、どの薬を買うべきか迷ってしまったら、薬剤師や登録販売者に相談するようにしましょう。

家族間で感染を広げないために気をつけるべきこと

家庭内では狭い空間で長時間一緒に過ごすため、家族間での感染が広がりやすくなっています。家族の誰かが風邪を発症してしまったら、家庭内で感染を広げないために、家庭内に抵抗力の弱い人がいる場合は、以下のような対策をとるようにしましょう。

  1. 感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
  2. 感染者の世話をする人は、できるだけ限られた人数(1人が望ましい)にする
  3. できるだけ全員がマスクを使用する
  4. こまめにうがい・手洗いをする
  5. 日中はできるだけ換気をする
  6. 取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する

など

風邪を発症しない、感染を広げないためには普段からの対策が重要

風邪の原因となるウイルスの潜伏期間はウイルスの種類などによって異なりますが、数日~長くて7日程度のことが多いようです。普段から免疫機能を整えておくことで、潜伏期間中のウイルスの増殖を抑え、発症を防ぐことができるかもしれません。そもそもウイルスへの感染を防ぐためには、日頃から手洗いやうがいなどの感染対策を欠かさないようにしましょう。もし、対策をしていてもウイルスに感染し、風邪を発症してしまったら、しっかり睡眠をとり、消化が良く栄養のある食事を心がけましょう。症状がつらいときは、市販薬や病院で処方される薬を早めに服用して、症状を和らげ回復を促し、周りにうつしてしまわないよう対策を行いましょう。

参考文献

  • 医学書院「標準微生物学 第13版」,2018
  • 医学書院「標準小児科学 第8版」,2013
  • 東京医学社,日本小児感染症学会編「日常診療に役立つ小児感染症マニュアル2017」,2017